ブログトップページはコチラ

37『インスタント沼』

2009年9月15日

現在公開中の映画『インスタント沼』を見てきました。

三木聡さんの作品は、どれを見ても、他にはない斬新な世界観を味わえます。
今回も、映画を見た人しかわからない、意味のわからない単語だらけで、
「何なんのよ、これ!気になるじゃん!!!」
と、やや怒り(笑)と期待を込めながら、映画館に行かざるをえませんでした。

だって、タイトルからして意味不明じゃないですか?
「インスタント沼」ですよ!
今まで31年間生きてきて、初めて出会った言葉の組み合わせです。

それから「困った時は水道の蛇口をひねるといい」
という、わけのわからないアドバイス。

めちゃくちゃ気になりません?
私は、気になって、気になって、気になって仕方なかった。

映画は、冒頭から三木ワールド全開で、思わず、その熱さに笑ってしまったほど。
本編も笑い満載で、常に客席のどこかから笑い声がもれていました。

一見、軽くて、中身が無くて、テキトーそうに見える映画ですが、そんなことはない。

「こうしなさい!」とストレートに言われると、逆に反発してしまうものだけれど、
例え、誘導されたものであっても(笑)、
人の話や行動、出来事などを見たり聞いたりして、様々なことを感じた中で、
自分で「私はこうしなきゃいけないんだ!」と気付いた時は、
自分の心に素直になれると思うのです。

そんな「気付き」のきっかけを与えてくれる映画なんじゃないかな、と思いました。

主役の麻生久美子さんに共感するところも多々ありました。
意地っ張りなあたりなんかまるで一緒でした。
ひとつうまくいかなくなると、なぜか、すべてうまくいかなくなって、
それに対して、イライラ怒って、落ち込んで…の繰り返し。
うお〜っと叫びたいけれど、叫んだところで変わらない。
その、悶々具合が非常によくわかりました。

私も、一度捨ててみようかな。自分の中の物差しを。

『インスタント沼』は、
TOHOシネマズ ファボーレ富山で18日(金)までです。
時間は、18:45〜のみ!
お早めに〜。

yukikotajima 9:37 pm