『「おいしい」を経済に変えた男たち』
2023年1月18日
今日のランチは飲食チェーンのお店でご飯を食べた方もいるのでは。
今日どころか、ほぼ毎日通っている方もいるかもしれませんね。
あなたのお気に入りの飲食チェーンはどこでしょう?
そして、どんなところが気に入っていますか?
今日は「50年続く飲食チェーン」を築き上げた6人の外食創業者の
仕事ぶりについて書かれた本をご紹介します。
『「おいしい」を経済に変えた男たち/加藤一隆【TAC出版】』
この本は、先週の『ヨリミチトソラ』にご出演頂いた
資格の学校TACのスタッフの方から教えていただきました。
先週ラジオでご紹介した「富山県DXサポーター」の申し込みの締め切りは、
あさって1月20日(金)ですので、ご検討中の方はお早めに。
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さて、本に話を戻しますね。
著者の加藤一隆(かとう・かずたか)さんは、
一般社団法人日本フードサービス協会顧問で、
外食産業を陰で支えた業界の生き字引と言われる方です。
コロナ禍で飲食産業は大きな試練に見舞われましたが、
加藤さんは「50年続く飲食チェーン」を築き上げた創業者の皆さんの仕事には
試練を乗り越えるヒントがあるはずだと、この本を書かれたそうです。
この本には6人の創業者が登場します。
・牛丼を国民食にした吉野家・松田瑞穂(まつだ・みずほ)さん
・ファミレスを生んだロイヤル・江頭匡一(えがしら・きょういち)さん
・てりやきバーガーを発明したモス・櫻田慧(さくらだ・さとし)さん
・さぼてんと給食を運営するグリーンハウス・田沼文蔵(たぬま・ぶんぞう)さん
・横浜では知る人ぞ知るローカルチェーン、
ハングリータイガー・井上修一(いのうえ・しゅういち)さん
・圧倒的コスパで人気のサイゼリヤ・正垣泰彦(しょうがき・やすひこ)さん
それぞれ、創業時のエピソードや、成功談、
仕事をするうえで大切にしていることのほか、
うまくいかなかったことも包み隠さずに綴られています。
面白いのは、それぞれ「強いこだわりと信念」をお持ちなのは共通しているものの、
重きを置いている点が異なることです。
例えば、吉野家は立地にこだわりますが、モスの立地の優先順位は低いのです。
でも、味にはこだわっており、創業者の櫻田さんは
「うまいものを提供すれば、お客さんはわざわざ足を運んでくれる」
という信念をお持ちだったそうです。
一方、吉野家の松田さんは「早さ」にこだわり、
回転率の向上を目指し、効率よく牛丼を売ることに心血を注がれました。
味は「毎日食べても飽きない、胃がもたれない牛丼」をと、
ご自身でたれを調合していたそうです。
サイゼリヤの正垣さんは
「お客さんが満足してくれれば利益はあとからついてくる」と、
リーズナブルな価格で料理を提供しています。
サイゼリヤの圧倒的コスパの秘密もこの本には書かれています。
私はサイゼリヤのレタスが美味しいと思っていたのですが、その理由も載っていました。
そして、この本を読んだ直後に食べたくなり、お店に行ってしまいました。(笑)
写真は「ミラノ風ドリア」と「エスカルゴ」です。
『「おいしい」を経済に変えた男たち』は、
読み物としても面白かったですし、たくさんの学びもありました。
私は「働く」ことの基礎を学び、あらためて初心を思い出しました。
働く皆さんはきっと様々な気付きが得られるのではないかしら。
また、外食チェーンがお好きな方もぜひ。
「おいしさ」のこだわりを知ることで、よりファンになるはず。
新年の最初の一冊目にいかがでしょう。
読んだ後は、自分も頑張ろう!と思えますよー。
そして、本に出てきた外食チェーンに行きたくなるかも。(笑)
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