「デザインスコープ—のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」
2023年1月11日
今日の「ゆきれぽ」は、アートの話題です。
先週、日本全国の美術館の名画を解説する原田マハさんの書籍
『CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術』をご紹介したら美術館に行きたくなり、
早速、富山県美術館に行ってまいりました。
現在、富山県美術館では「富山県美術館開館5周年記念
デザインスコープ—のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」を開催中です。
今回は、絵画が並ぶようないつもの企画展とはテイストが異なり、
音や映像などと共に空間全体で楽しむことができる企画展となっています。
タイトルの「デザインスコープ」とは、「デザイン」を通した視点のことです。
展示作品は第一線で活躍するデザイナーやアーティストの視点で作られているのですが、
どれも斬新な発想で、作品を見る度に頭の中がほぐされていきました。
例えば、どんな作品があるのかと言いますと、
まずは、まるでマジックのように、マッチ棒が姿を変えていく様が楽しめる映像作品。
コマ撮りによって、マッチ棒が自由自在に姿を変えていくのですが、
とても面白くて、私もしばらく動画に見入ってしまいました。
一方、196種類のカラフルなQRコードが並んだ作品も面白かったです。
なんとこのQRコードは世界各国の政府のウェブサイトにつながっていて、
実際にスマホをかざすことができるんです。
これぞ、新しい世界地図だなあと思いました。
また、この発想は無かったなあと思ったのは、
嫌われがちな金属の錆(さび)もよく見れば模様が美しいではないか!
という気付きから、ジーンズの生地に模様として転写した作品。
錆を見て、美しさに気付くってすごいなあと驚きでした。
他にも会場には、全長25メートルを超える巨大で透明な人物像の
その名も「空気の人」がいたり、
紙がまるで意思を持ったかのように動き回る展示があったりと、
どの作品も本当に面白かったです。
デザインというレンズを通した視点で生み出された世界を体感した後は、
目にうつるものがどれもアート的に見えるもので、
美術館内の窓枠の影さえもはしごのように見え、
思わず、はしごを登っている風の写真を撮ってしまいました。(笑)
そもそも富山県美術館は、「アートとデザインをつなぐ、世界で初めての美術館」です。
そのコンセプトを思う存分味わえた企画展でした。
この展覧会は、会場で実際に体感していただくのが一番です。
ぜひ次のお休みの日にでもお出かけになってみては。頭の中がほぐされますよー。
それから、今回の企画展は写真撮影OKです!
美術館ではインスタ投稿キャンペーンをやっているそうですので、ぜひ投稿してみては。
◎詳細は コチラ
そしてそして、忘れちゃいけないのが常設展です。
こちらでは、富山県美術館が所蔵している作品を見ることができるのですが、
こちらもすごい作品がずらりと並んでいるので企画展とあわせてお楽しみください。
今ならピカソ作品だけでも4点も展示されています。
ちなみに私のイチオシは、
アメリカのポップアートを代表する画家の
ロイ・リキテンスタインの「スイレン−ピンク色の花」です。
有名なモネの「睡蓮」をオマージュしているのですが、
なんと作品の一部が鏡になっているのです。
だから、作品を鑑賞している私も作品にうつっています。
また、とてもオシャレなので自分の部屋に飾りたくなります。(笑)
やはり美術館は楽しい!
今回もとても楽しく美術館散歩ができました。
実際、美術館はたくさん歩きますので履き慣れた靴でお出かけくださいね。
◎富山県美術館のサイトは コチラ
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