『ルームメイトと謎解きを』
2022年5月19日
今日の14:25頃からのgrace内コーナーシン・トヤマでは、
富山出身の今注目の若手作家、楠谷 佑(くすたに・たすく)さんをご紹介します。
楠谷さんにお電話をつないで、作品や執筆活動、出身地の富山について伺う予定です。
1998年に富山県で生まれた楠谷さんは、現在は埼玉県にお住まいです。
高校在学中に『無気力探偵〜面倒な事件、お断り〜』でデビュー。
軽妙な筆致、ユニークなキャラ造形、確かな構成力で、
書下ろし文庫で着々とファンを増やしていらっしゃいます。
そんな楠谷さんの新作『ルームメイトと謎解きを』が
先月13日にポプラ社から発売されました。
楠谷さんにとって初の長編ミステリだそうです。
『ルームメイトと謎解きを』は、
全寮制の男子高で起きた不可解な殺人事件に
寮のルームメイトの二人が挑むという青春ミステリーです。
この二人というのは、雛太(ひなた)と絵愛(えちか)で、
雛太の視点で物語が進んで行きます。
雛太は、158センチの身長で見た目もかわいく幼く見えることから
7歳から空手をしています。
絵愛は、180センチ以上の身長に目を引く顔立ちで、勉強もできます。
しかし、動物にしか心を開かず、
ハリネズミに「へっくん」という名前をつけ可愛がっています。
雛太がワトソン、絵愛がホームズといった感じです。
そんな二人が通う高校で殺人事件が起きてしまいます。
現場の状況から犯行が可能なのは寮の住人だけであることがわかります。
果たして犯人は誰なのか。
雛太と絵愛の二人でその謎に挑むという物語です。
私も本を読みながら犯人の予想をしましたが、見事に外しました。(笑)
本格的なミステリですが、爽やかな青春小説でもあって、
読んでいて楽しかったです。
最初はぎこちなかった雛太と絵愛の二人の距離が縮まっていく様がいいのです。
この二人のコンビが活躍する様子をもっともっと見てみたくなりました。
シリーズ化しないかな。
また、他の登場人物たちも個性派ぞろいなので、いずれドラマ化されそうな予感!
ぜひ皆さんも富山出身の若手作家、楠谷佑さんの初の長編ミステリ
『ルームメイトと謎解きを』を読んでみてください。