『20歳の自分に教えたいお金のきほん』
2022年3月23日
もうすぐ新年度です。
春から社会人という方もいることでしょう。
今、どんな気持ちでしょうか。
大人の皆さんの中には、
初々しい新社会人の姿を見ながら
もう一度、新人の頃からやり直したいなあ。
今なら、きっともっと色々上手くやれるのに!
なんて思う方もいるかもしれません。
もし、当時の自分に何か伝えるとするなら、
どんなことを言いたいでしょうか。
私は、お金についてもっと勉強して!と言いたいです。
若いころは、何だか難しそうだからとお金に関して学ぶこともせず、
積み立てはしていたものの、ある程度貯まると使うということを繰り返してきました。
まさに「アリとキリギリス」のキリギリス人生を送っていました。
ま、それはそれで楽しかったからいいのですが。(笑)
でも、これではいかん!とNISAやiDeCoをきっかけに色々勉強するようになりました。
そして、NISAを機に個別株にも注目するようになったのですが、
投資は日本だけでなく世界情勢が大きく影響するので、
これまでどこか他人事だった遠い国の出来事が
身近なことに感じられるようになりました。
とは言え、まだまだ初心者なので、株価の値動きに心が揺れまくる日々です。
でも、それも含め、世界とつながっていることを実感していますし、
投資を始めて良かったなと思います。
何より今は知ること、学ぶことが楽しいです。
いや、でも「お金」のことは難しそう…という方もいると思いますが、
新年度を前に「お金の基本」を学んでみるのはいかがでしょうか。
今日ご紹介する本は、こちら。
『20歳の自分に教えたいお金のきほん/池上彰』
本のタイトルには2つの意味があるそうです。
ひとつは、もうすでに大人の皆さんに
もうひとつは、現在の若者に向けているそうです。
この本では、経済、投資、税金などの
経済ニュースの基礎の基礎をやさしく解説しているので、
一冊読むと「お金の基本」が身に付きます。
たとえば、コロナ禍で経済は大打撃を受けたのに
日経平均株価だけは上昇を続けました。
「景気が悪くなれば株価が下がる」という常識が通用しませんでした。
それはどうしてなのか。
なんでだろうね。と思うだけで終わっていませんか?
この本にはその理由がわかりやすく説明されいますので、
気になる方はぜひ読んでみてください。
また、経済の基礎知識がクイズ形式で問われるなど、
楽しみながら学ぶことができます。
たとえば。
・日本のお札(紙幣)を発行するところは?
答えは「日銀」です。これは簡単でしたかね。
では、「硬貨」はどこが発行しているかご存じですか。
正解は「政府」です。硬貨には「日本国」と書かれています。
なぜ硬貨は国が発行しているのか。その理由もぜひ本を読んで確認してください。
私がとくに興味深く読んだのは「税金」についてです。
・税金が何に使われているか、
・一生でどれくらい税金を払うか
皆さんは、ご存じですか。
私はお酒が好きでよく飲みますが、
ビールを飲む人は、一生で約219万円の税金を払うそうです。
また、30年ほど前までは、生活必需品でないものなどには
「物品税」という税金がかかっていたそうです。
別名「贅沢税」とも言われ、貴金属、ゴルフ用具、大型テレビ
などのぜいたく品が対象だったそうです。
また、レコードやCDもそうだったんですって。
でも、童謡は子どものために必要なものなので、
物品税はかからなかったそうです。
しかし、「およげ!たいやきくん」が大ヒットしたときに、
大勢の大人たちもこのシングルを買いました。
このとき国税庁は、物品税をかけると言ったそうです。
しかし、レコード会社は「童謡」だと主張。
最終的には「童謡」だと認められたのですが、
その決め手になったものがありました。
いったい何だと思いますか。
その答えはぜひ本を読んで確かめてください。
「お金の基本」と言うと、自分の知らない言葉や数字がたくさん出てきて、
もう読む気が起きない!と思う方もいるかもしれませんが、
この本は、具体的な話が多く頭の中でイメージしやすいので、
自分のこととして理解することができるんです。
だから眠くなるどころか、どんどんページをめくりたくなりました。
さんも新年度を前に今一度、「お金の基本」を学んでみてはいかが。