『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』
2022年12月14日
今年も残り少なくなりました。
もう大掃除は始めていますか?
私はまず本の整理から始めてみたのですが、
なんと超有名本が未読のままであることに気付きました。
それはこちらの本です。
ブレイディみかこ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』
(新潮社刊)
2019年に発売され、80万人が読んだ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の続編で、
去年の9月に発売されました。通称『ぼくイエ』ですね。
『ぼくイエ』は私ももちろん読みましたし、ラジオでもご紹介しました。
◎私の本の紹介は コチラ
ちなみに、ちょっと言い訳をすると(笑)、
『ぼくイエ2』が出た頃、私はラジオでブレイディさんの別の作品
『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ(文藝春秋)』
を紹介したばかりだったので、『ぼくイエ2』はもう少ししてから紹介しよう、
と思ったまますっかり忘れてしまったのでした。
◎私の本の紹介は コチラ
せっかくなので、前作の『ぼくイエ』を読み直してから
『ぼくイエ2』を読みました。
『ぼくイエ』は、イギリスに住むブレイディさんの
中学生の息子さんについて書かれたノンフィクションで、
「一生モノの課題図書」と言われています。
「元・底辺中学校」に入学した息子さんが
様々な問題に向き合いながら成長していく様子が綴られているのですが、
続編の『ぼくイエ2』でも、そういった問題に対して、
両親とともに悩み、考えながら成長していく様が描かれています。
続編では息子さんは13歳になっているのですが、
まだまだ幼い部分を残しつつも、
ふと放ったひとことが大人だったりしてドキリとさせられます。
前作を読んだときにも思ったのですが、この息子君は人に対して公平なのです。
言葉選びもセンスがありますし。
また、今回は息子さん以上に
お母さんであるブレイディさんの気持ちが印象に残りました。
「これで本当に良かったのか?」
「そんなつもりじゃなかったのに…」
と問題が生じる度に悩むブレイディさんに自分自身を重ね、
私だったらどうするかなと考えていました。
今やわからないことがあると、すぐにスマホで答えを探しがちですが、
あなたは「自分で考える」ことを放棄してませんか。
先日、ある会(↑氷見青年会議所のイベント)の司会の仕事をした際に
『Seasoning』でもおなじみの若新雄純さんが
「感覚を鍛えることが大事」だとおっしゃっていまして、
まさに、これからの時代に大事なことだと思いました。
あなたも本を読みながらブレイディさんや息子さんと正解を一緒に考えてみては。
また、私のようにすっかり読むのを忘れたままになっている本はありませんか?
しばらく雪の日々が続きそうですし、
お家でゆっくり読書をして楽しむのもいいのでは。
さて、来週21日(水)の『ヨリミチトソラ』内の「ゆきれぽ」では、
私、田島が選ぶ「本ランキング2022」を発表します!お楽しみに〜。