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『財布は踊る』

2022年10月19日

今日は10月19日です。
25日が給料日の方の中には、節約モードに入っている方もいるでしょうか。

節約と言っても色々な方法があります。
自己流の節約でもいいと思いますが、
私はお金に関してはやはり知識を得ることが大事だなと
お金について学ぶ度に実感しています。

お金について楽しく学べる本と言えば、
原田ひ香さんの『三千円の使いかた(中央公論新社)』がオススメ!
4年前の2018年に出た本で、私も以前ご紹介しました。

◎私のブログは コチラ

今この本の文庫が60万部の大ヒットとなっているのだとか。
コロナ禍で多くの方に読まれたようです。
まだお読みでない方はぜひ!

さて、その原田さんが今度は「お金のつくりかた」に関する本を書かれました。

『財布は踊る/原田ひ香(新潮社)』


本のタイトルに「財布」とある通り、お財布にまつわる物語なのですが、
6つのお話が収録されていて、登場人物がゆるやかに繋がりながら
お話ごとに主役が入れ替わっていきます。

まずは、夢を実現するために生活費を切り詰める専業主婦の物語です。
彼女は食費を抑えるのはもちろん、洋服はシーズン遅れをメルカリで買って、
夫にも内緒で毎月2万円貯めています。

他には、奨学金の返済に苦しむ契約社員の女性や
株の取引きで大損し会社を辞めた男性などが出てきます。

また、お財布アドバイザーの女性も。
彼女によると、「財布の中身は自分の頭の中身」なんですって。
お財布が整頓されていれば、
頭の中もクレバーで澄み切っているということなので、
お財布は綺麗な状態にしておくことが大事なんだとか。

こういったお財布にまつわるアドバイスを雑誌やセミナーでしている、
いかにも成功していそうな雰囲気の女性ですが、実は彼女もまた悩んでいます。

『財布は踊る』は、それぞれ悩み(主にお金のこと)を抱える登場人物たちが
この先、どう生きていくかが描かれています。
これが意外性に満ちていて面白いのです。
まさかそんな人生になっていくとは!と驚きの連続でした。

それから、今回も『三千円の使いかた』同様、お金について学ぶこともできました。
今回は特に「奨学金」の話が印象に残りました。
今まさに奨学金の返済をしている方は、
この本から何かしらのヒントを得られるのではないかしら。

また、失敗ばかりでなかなかうまくいかない日々を送っている方も
この本を読むことで少し心が軽くなるかもしれません。

特に最後の4行がいいのです。
できれば日中に読んで夜になる前に読み終えてみて。それも晴れた日に。
きっとよりいい気分になれると思います。

yukikotajima 2:19 pm