『最強脳』『スマホ脳』
2022年1月5日
明けましておめでとうございます。
今年も毎週水曜の13:45頃〜のユキコレ(grace内コーナー)では、
私、田島オススメの本を紹介していきますので、
どうぞよろしくお願いします。
さて、年末年始はずっとスマホを見ていた方もいるのでは?
普段あなたはどれくらいの頻度でスマホをチェックしていますか?
なんと私たちは1日に2600回以上スマホをさわり、
平均して10分に一度スマホを手に取っているんですって。
時間すると一日4時間だそうです。
何の本の話をしているか、もう気付いた方もいるのでは?
2021年に一番売れた本『スマホ脳』です。
本を書かれたのは、スウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセン先生。
日本のメディアにもよく登場していましたよね。
ハンセン先生によると、スマホの使い方を間違えると、
睡眠障害、うつ、記憶力・集中力・学力の低下、依存といった
様々な問題を引き起こしてしまうそうです。
では、どうしたらいいのか?
ハンセン先生のもとには、たくさんの質問が寄せられたそうです。
中でもご自身のお子さんを心配する親御さんからの質問が多かったのだとか。
今日ご紹介するのは、そういった質問に対する答えとなる本です。
『最強脳 『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業
/アンデシュ・ハンセン 著 、久山葉子 訳(新潮新書)』
この本は「私たちの脳の取り扱い説明書」と言える本で、
親子で読めるように書いたそうです。
ハンセン先生が『スマホ脳』の前に書かれた『一流の頭脳』のジュニア版で、
教育大国スウェーデンでは、10万人の小学生が読んだのだとか。
そもそも私たち現代人の脳は、4万年前の「サバンナ脳」と同じなんですって。
食べ物を集めたり、獲物をつかまえたりしていた時代と同じままなのです。
そして、当時から私たち人間は「生きのびるために良いこと」をすると、
ドーパミンが出て、気分が良くなるそうです。
ところが、今の時代、私たちは獲物をつかまえなくても
いつでも好きなものが食べられますよね。
でも、気分が良くなることはしたいので、
お菓子やジュースもたくさん食べたいし飲みたくなるそうです。
また、スマホも同じで、スマホを使うことで多くのドーパミンが出るのだとか。
もちろん、スマホにはいい面もたくさんありますが、
ドーパミンのわなにはまらないようにすることが大切だそうです。
今の子どもたちは、すぐにごほうびをもらうことに慣れてしまっているからこそ、
何に時間を使うかが大事だと言います。
では何に使えばいいのか。
脳トレ?実は、脳トレはそのトレーニングがうまくなるだけで、
脳のトレーニングにはならないのですって。知らなかったー!
では何をすればいいのか。
それは、「運動をすること」です。
実は、本の2ページ目にさっそく答えが書かれています。
そして、この本には、なぜ運動が脳にいいのか、どんな運動をしたらいいのかが、
小中学生向けのわかりやすい表現で書かれています。
詳しくは、この本を読んでみてくださいね。
ちなみに、スウェーデンの小学校では、毎日体育の授業をしたことで、
成績が上がったという研究結果もあるそうですよ。
また、ハンセン先生によると、この本をしっかり読んだ人は、
前よりも幸せな気分になり、賢くなり、集中もできるようになり、
ストレスに強く、発想力が豊かになり、ゲームも上手くなり、
さらには記憶力も良くなるのだとか。
私はこのハンセン先生の言葉を読んだだけでいい気分になりました。
きっとたくさんのドーパミンが出たように思います。
そして、大人の私も今年は去年以上に運動をするぞ!
とあらためて誓いました。
今年は体を鍛えるために運動を頻繁にしようと思っていましたが、
体だけでなく脳もあわせて鍛えられるなんて、なんだか得した気分です♪
『スマホ脳』が未読の方もこの本だけでもぜひ読んでみてください。
親子向けで読みやすいので、難しい本は嫌!という方にもオススメです。
あなたも新年の1冊目にいかが?