店長がバカすぎて
2020年1月8日
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
私の年末年始については、
私の個人ブログ「続・ゆきれぽ」
にアップしましたので、よかったらご覧ください。
◎続・ゆきれぽは コチラ
さて、今日は私が担当する新年最初のgraceがあります。
そして今日から本紹介コーナー「キノコレ・ユキコレ」がリニューアル。
ユキコレは、これまで同様、私、田島がオススメする本をご紹介していきますが、
紀伊國屋書店富山店オススメの本を紹介するキノコレも
私、田島がご紹介していきます。
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今年最初に紹介する本は、
紀伊國屋書店富山店 店長 の 白山善史さんのオススメ本です。
『店長がバカすぎて/早見和真(はやみ・かずまさ)【角川春樹事務所】』
店長から直接、この本を渡されたとき、
思わず「え?これでいいんですか?」と聞き返してしまいました。
だってタイトルが「店長がバカすぎて」なんですよ!
でも、店長は穏やかな笑顔で
「これがいいんです」とおっしゃっていました。
そんな店長のオススメコメントをご紹介しましょう。
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書店で働く主人公と店長をはじめとした、本に携わる人々の物語。
私が店長となった当初、出張先で見かけたユニークなタイトルの書籍。
思わず手にとった一冊です。
書店を舞台とした物語は多くありますが、
今回この本を読んで良かったと思いました。
職業柄、物語中の多くの言葉が心に突き刺さります。
共感と感動を得られるとともに働くことの意欲を再認識致しました。
本に携わる職業の方だけでなく、より多くの方にも読んでもらいたい、
力が湧いてくるような面白くて楽しい感動の一冊です。
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私からも簡単に内容をご紹介します。
舞台は東京・吉祥寺にある武蔵野書店。
主人公は、本が大好きな28歳の契約社員、谷原京子。文芸書の担当です。
そんな谷原さんが「バカすぎる!」と思っているのが、店長です。
谷原さんは、仕事が好きで、仕事もできます。
でも、バカな店長に日々振り回されて、いつもイライラしています。(笑)
バッグの中にはいつでも仕事を辞められるよう「退職届」を忍ばせているほどです。
このブログをお読みの方の中にも
年末年始にリフレッシュして、よし今年も頑張ろう!と思ったものの、
出社するやいなや職場の困った人のせいで
早速イライラさせられている…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方がこの本を読んだら、きっと大いに共感するはずです。
物語は、朝礼での店長の話にイライラしているところから始まります。
実際、本当にイライラします。(笑)
そして、この書店では次々に様々なトラブルが生じます。
そのどれもが、まるで他人事と思えず、
私は、まるで自分の物語のような気持ちで本のページをめくり続けました。
また、小説が好きな谷原さんの本への熱い思いも随所に散りばめられていて、
私も同じく本が好きで、ラジオで本を紹介している身として、勉強になりました。
そういう意味でも、新年最初にこの本を読めて良かったです。
例えば…
・物語の持つ力の一つは「自分じゃない誰かの人生」を追体験できること。
自分のことしか考えていない時代に、自分以外の人間を想像できるのが物語!
・自分の好きな本を人に強要してはいけない。
・本の感想は千差万別
などです。
そうなのです。
好みは人それぞれだし、本を読んで感じることも人によって異なります。
でも、それでいいと思うのです。
私自身も今年も自由に本を楽しんでいきたいと思います。
皆さんも、様々な情報に振り回されず、自分の心が感じるままに本を楽しんでください♪
白山さん、素敵な本を教えていただき、ありがとうございました!
ちなみに、店長にイライラして、仕事のトラブルも次々に起きて…
だなんて、そんなの読みたくない!と思われてしまいそうですが、
『店長がバカすぎて』は、「コメディ」です。
そのうちNHKあたりでドラマ化されそうな予感。(笑)
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<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>
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洋書バーゲンセール開催!
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絵本やフィクションを中心としたジャンルの洋書バーゲンが開催されます。
このバーゲンでは、普段、店頭で販売されている書籍ではなく、
バーゲン用の書籍が特別に販売されます。
洋書ファンの皆さん!
お得なこの機会をお見逃しなく〜。
◆期間:1月16日(木)〜2月16日(日)
◆場所:店内中央催事コーナー(※洋書売り場ではありません)
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<紀伊国屋書店富山店>
住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00
店休日: 1月15日(水)、22日(水)