ファクトフルネス
2019年2月6日
今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜)では、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから、今話題の本
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
/ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド(日経BP社)』
をご紹介いただきます。
◎奥野さんの紹介文は コチラ
私もこの本を読みましたので、軽く感想を。
この本を見た最初の印象は「なんだか難しそう…」でしたが、
読み始めてすぐ、それは間違いだったとすぐに気付きました。
大変興味深い話題が続き、気付いた時には著者のハンス・ロスリングの話に夢中でした。
今の時代、ネットでどんなことも簡単に調べられるけれど、
情報が溢れすぎていて、何が真実かわかりにくくなっています。
また、昔は正しかったことも今は間違いということもあります。
つまり、私たちが学生時代に学んだことの中には
もう事実ではないものもあるのです!
この本の表紙には
「あなたの“常識”は20年前で止まっている!?」とあります。
どうですか?
今ブログをお読みのあなたは、ちゃんと様々な知識をアップデートできていますか?
ご自身の知識が最新のものかどうかは、
この本に出てくる13問のクイズをしてみればわかります。
あなたはどれだけ正解できるでしょう?
ちなみに、タイトルの「ファクトフルネス」とは
データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣のことです。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、
それが、「ファクトフルネス」です。
「データ」にもとづき、というと、
数字ばかりでは、正しい判断はできない!
という現場至上主義の方からの批判がありそうですが、
この本はでは「数字だけがすべてではない」と言っています。
例えば、モザンビークの首相は、数字を見つつも現場にも足を運びます。
首相はお祭りにやってくる市民の履いている靴を観察して、
どんな靴を履いているかで、国の経済が発展しているかどうかを
前の年と比べているのだとか。
また、この本に書かれている「事実」が間違っているかもしれないじゃないか!
と思う方もいるかもしれませんが、
この本の最後には「もし間違いを見つけたら教えてほしい」と
メールアドレスが掲載されています。
ここまで徹底していることに感動しました。
「本当に正しい情報」を伝えるというのは、こういうことだなと。
間違いを否定されて、怒ったり事実を隠したりするようではダメですよね。
間違いを受け止め、正しい情報を発信していく。
そういう姿勢が世界に広がっていけば、
ちっぽけなプライドを守るためだけの嘘が無くなっていくのかもな、
と思いました。
あなたも学生時代に学んだ常識をこの本でアップデートして
「世界の本当の姿」を見てみませんか?
この本を読む前と後では、世界の見え方がガラリと変わると思います。
この本は、世の中のたいていのことは知っている…
いや、知った気になっている大人の皆さんに読んで頂きたい。
「大人の課題図書」と言ってもいいくらいです。
また、世界はどんどん不幸になっている…
と悲観的に見ている方にも。
世界は、思っているほど不幸ではないようですよ。
詳しくは、本のページをめくってみてください。