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TOTOでお皿をゲットしましたか?

2018年7月31日

現在、graceでは、

TOTOショールームに行って、graceオリジナル小皿をGETしよう!キャンペーン

を開催中です。

みなさーん!
ぜひショールームに行って、お皿を手に入れてくださいね。
お皿は無料です。

ちなみに、プレゼントの配布は、
月曜、火曜、木曜、金曜のみです。
また、限定100枚ですので、お早めに。

詳しくは コチラ 

今日は垣田さんデザインのお皿に
田島の京都土産のマンゴーの八ッ橋をのせてコラボ☆
実は私、昨日一昨日と関西に出かけていました。

垣田さんが八ッ橋を手にされる瞬間を激写!(笑)

マンゴー八ッ橋、おいしかった〜!
関西旅の報告は今週のラジオで♪

yukikotajima 5:33 pm

grace湯来楽貸し切り祭り♪

こんにちは。田島悠紀子です。

先週金曜におこなわれたgraceリスナー限定のイベント

天然温泉湯来楽 砺波店リニューアルオープン記念!
〜grace湯来楽 貸し切り祭り〜

にご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

参加された皆さん、新しくなったゆららはいかがでしたか?
grace宛に感想をお寄せくださ〜い。お待ちしています!

 graceのサイトは コチラ

私も新しくなったゆららを体験してきました!

その模様を 私の個人ブログ 続・ゆきれぽ にアップしましたので、
よかったらお読みください。

そして、ゆらら砺波店にも是非行ってみてね!

★ 湯来楽砺波店のサイトは コチラ

yukikotajima 5:10 pm

蕎麦、食べていけ!

2018年7月25日

すでに学生の皆さんは夏休みに入っているようですが、
この夏は、ぜひ課題図書以外の本も読んでみませんか?

今日は、夏休み中の高校生の皆さんにも読んで頂きたいと思いまして、
高校生が登場する物語をご紹介します。

高校生が町おこしに関わるという
江上剛(えがみ・ごう)さんの『蕎麦、食べていけ!(光文社)』
という小説です。

本の帯には「高校生の蕎麦打ちサークルが町おこしに!?」とあります。

「蕎麦」ではなく、「蕎麦打ちサークル」が町おこしって、
いったいどんな物語だろうと気になり、読んでみました。

読み始めてすぐに、群馬出身の私は、あ、これ知ってるとぴんときました。
群馬が舞台でした。

大阪から群馬の祖父母の家に引っ越してきた女子高校生「春海」が、
群馬の自然豊かな森の中の道を走る描写から始まります。

ランニング中、彼女は地元の信用金庫に勤める若い男性「勇太」と出会います。

物語はこの二人を軸に進んでいきます。

二人が住むのは、かつてのにぎわいを失った温泉街です。
その温泉街にもう一度観光客を呼び込もうと
勇太は、地元活性化案を企画し実行に移していきます。

その内容は、地元に伝わる大蛇伝説をベースにした新たなお祭りの開催です。
目玉は、伝説の大蛇の形の大きなお神輿と、
もう一つは、地元の蕎麦粉を使って蕎麦を打ち、
観光客の皆さんに食べていただく蕎麦打ちイベントです。

春海は、全く蕎麦打ちに興味がなかったものの、
あることがきっかけで高校の蕎麦打ちサークルに入り、
全国高校生蕎麦打ち選手権大会に向けて、日々特訓に励んでいます。

そして、彼女たちのサークルも地元のお祭りのために協力することになります。

そんな中、東京のメガバンクに勤める勇太の兄が地元にやってきて
温泉街のリゾート計画の話を持ちかけます。
兄の言うことには、リゾート化することで大勢のお客さんが温泉街を訪れ、
かつての賑わいを取り戻せる!と。

その話にのろうとする温泉街の人たち。
それに反対する勇太。
そこに春海たち高校生も絡んで…。

果たして、温泉街を活性化するための勇太のプランは、どうなってしまうのか!
という物語です。

途中、地元の信用金庫VS東京の大手メガバンクの戦いのようでもあって、
まるで池井戸潤さんっぽい雰囲気だわ、と思ったのですが、
著者の江上さんは元バンカーなのだとか。
銀行の細かい描写が多かったのは、そういうことか!と納得。

大手メガバンク、地元の信用金庫それぞれの違いや役割などを
わかりやすく表現されており、そういう意味でも勉強になりました。
また、対決も面白かった!

田舎の小さな温泉街活性化の物語ですが、
出てくる人みんながとにかく明るく元気で
楽しい気分で読むことができました。

高校生の物語でもありますので、
ぜひ高校生の皆さんも読んでみて下さいね。
そして、この夏、自分が住んでいる町のことを
少し考えてみてはいかがでしょう?

見慣れた町の景色も視点を変えて見てみると
新たな発見があると思いますよ。

また、親御さんをはじめ、おじいちゃんやおばあちゃんに
子どもの頃は、どんな町だったのか聞いてみては?
一緒に町を散歩しながら話を聞くのもいいかも。
(ただし、熱中症にならないよう、暑い時間帯は避けてね)

私の祖父母はもう天国にいるため、直接話を聞くことができません。
もっと昔の町のことを聞いておけばよかったなあ、
とこの本を読んで思いました。

その分、お盆に実家に帰った時に
父と母に昔の町の様子などについて話をきいてみようと思います。

本を読んで「ああ、たのしかった!」で終わりではなく、
その後も様々な行動につながっていく本っていいなあと改めて実感。

是非ご家族みんなでよんでみてください。

この作品、いつかドラマ化されそうな予感。
もしドラマ化されるなら、
美しくて強い春海のママを
群馬出身の篠原涼子さんに演じてほしいな。

yukikotajima 12:00 pm

日本で1日に起きていることを調べてみた

2018年7月18日

今日のキノコレ(13時45分頃オンエアー)では、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから

『日本で1日に起きていることを調べてみた/宇田川勝司(ベレ出版)』

をご紹介いただきます。

◎奥野さんの推薦分は コチラ

***

私もこの本を読みましたので、軽く感想を。

この本は、タイトルの通りです。
1日のうちに日本でどんなことが起きているのかが
具体的な数字で表されています。

この「1日」を尺度にして数字に表すことで
現代日本の実像が見えてきます。

しかも、その内容は多岐にわたっていて面白く、例えば…

・1日に日本のどこかに「くまモン」が現れる回数

・女子高生が1日にスマホを使う時間

・1日あたりの東京ディズニーリゾートの入園者

・香川県民が1日に食べるうどん

などがあります。

富山の話題も出てきますよ!
富山が日本一の話題が何度か出てきます。
どんな話題なのか気になる方は、是非本を読んでみてね。

その他、気温変化が売れ行きに影響するコンビニ商品
なども紹介されていて、なるほど!と納得。

気温が25度を超えるとアイスクリームの売れ行きが伸びるけど、
30度を超えると逆に売り上げが落ちるのだとか。
そして、かき氷やシャーベットが売れ始めるそうです。

今日は30度を超えていますから、
かき氷がよく売れていそうですね。

たしかに食べたい!(笑)

などなど、様々な角度から今の日本について学ぶことができる1冊です。
今の日本を知るために、是非読んでみては?

また、この本は大人向けですが、
お子さんの夏休みの自由研究にも良さそうな話題が満載ですので、
ご家族で読んでみてもいいかも。

yukikotajima 11:22 am

三千円の使いかた

2018年7月11日

「人は三千円の使い方で人生が決まる」のだそうです。

三千円という金額、あなたはどう感じますか?

私なら、ランチの三千円は高級ランチだけど、
夜の宴会の三千円は高くは感じません。

でも、実際の中身を見たら
ランチの三千円のほうが本当はオトクかもしれないのですよね。

例えば、ディナーが最低でも一万円のお店なら
三千円のランチはオトク感があります。
一方、つまみを少しとビールを数杯飲むだけの宴会なら
三千円は高いと思いませんか?

外食が多めの私は、三千円と聞いて、まずそんなことを思いました。

この三千円のイメージは人によって大きく異なると思います。

今日ご紹介するのは、
「人は三千円の使い方で人生が決まる」
という一文から始まる本です。

原田ひ香さんの『三千円の使いかた(中央公論新社)』

タイトルからお金にまつわるお話かな?と想像できますが、
そのとおり。この本は、ある家族のお金にまつわる連作短編集です。

でも、三千円の使い方だけが紹介されているわけではありません。

ある家族の20代の娘二人とお母さん、そして、おばあちゃんのお話がメインです。

人生の節目には必ずお金の問題が出てきます。
例えば、結婚、子育て、入院、離婚、老後など。
世代ごとにお金の悩みも異なります。

例えば、20代の独身の妹は
これまで自由にお金を使ってきましたが、
あることがきっかけでお金を貯め始めます。
まず、一日百円貯めてみては?とアドバイスされ
「それなら、貯金箱を買わなきゃ!」
といきなりお金を使うことを考え、
「お土産の缶で十分!貯金箱代も貯金しようよ」
とダメだしされます。

あ、これ、私だ…と思った方もいらっしゃるのでは?
私もそんな一人です。

またこの妹は、残業後の疲れたときに
ついコンビニスイーツや高級食材を買ってしまうのですね。

これ、まるで私です。(笑)
そりゃあ、お金が貯まらないよなあ、
と妹を見ながら自分自身のお金の使いかたを反省。。。

妹以外の女性たちもそれぞれ悩みを抱えています。

50代のお母さんは病気をしてから考え方が変わります。
家事をしない夫の料理をするだけの日々は嫌だと気付きます。
でも、お惣菜を買ってばかりではお金もかかるし、
どうしようと悩んでいます。

また、70代のおばあちゃんは、
おじいちゃん亡き後、貯金や年金はあるけれど、
この先、生活していけるのかしら?
と不安になり、パートを始めます。

それぞれの世代の女性たちが直面するお金の問題が出てくるのですが、
どれも具体的な悩みや解決法が出てきて、大変勉強になりました。

ストーリーとしての面白さはもちろん、
節約やお金の使いかたについても具体的に学ぶことができて
大変タメになりました。

私が、早速実践しようと思ったのは、
毎月、最後の週は、家にある食材だけで過ごすというもの。
だいたい台所には一週間くらいの食材はあるものなんですって。

たしかに一人暮らしの私の家にも買い置きの食材はあります。
そして、それらは食べずに賞味期限ギリギリになって
あわてて食べたりしている…。

でも、毎月最終週に食材を一掃できたら気持ちよさそうじゃないですか?

という感じで、お金や生活に関して学ぶこともできる一冊でした。

節約したいけれど、節約のための本を読むのはなあ…
という方には、この本がおすすめです。
なんといっても小説を楽しみながら学べちゃいますから!

yukikotajima 11:03 am

2つの家族の物語

2018年7月5日

先日、映画を2本連続で鑑賞してきました。

まずは、是枝裕和監督の『万引き家族』
カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した話題作です。

6月8日の公開からまもなく1ヵ月。
人気作品とはいえ、もたもたしてたら終わってしまう、
ということで観てきました。

さすが是枝作品。
家族の会話や生活感のある暮らしがあまりにも自然で、
作られた作品を見ているというより、
この家族の生活をのぞき見しているような気分でした。

貧しくても笑顔あふれる穏やかな日々を送る彼らからは
幸せなオーラしか見えません。
みんなでご飯を食べるシーンは、
ありふれた家族の日常に見えますしね。

でも、家族に見える人たちには血の繋がりはありません。
また、彼らが食べているものは万引きで盗んだものばかりです。
つまり犯罪です。

それでも、私はこの家族を嫌いになれませんでした。

特に安藤サクラさん演じるママがよかった。
ママっぽい立ち位置から「ママ」になっていく様に心動かされました。
ママのあの泣きのシーンには感動。私も涙。

でも、犯罪はダメだけどね!

是枝作品の余韻に浸りながら映画館を出ようとしたとき、
ふと、もう1本観ようかなと思い、その場でチケットを購入。
ちょうど10分後に上映開始の作品があったので、それにしてみました。
予備知識はほぼゼロです。

選んだ作品は『焼肉ドラゴン』でした。

いきなり喧嘩のシーンからのスタートで、
さきほどまでのぼそぼそトークの『万引き家族』
のボリュームとあまりにも違い過ぎて、まずそこにびっくり。

この映画も貧しい家族のお話でした。

こちらは、1970年前後の関西で、
焼き肉店「焼肉ドラゴン」を営む韓国出身の家族の物語です。

日本で暮らす韓国出身の家族の日々が描かれているのですが、
当時、彼らの暮らしは色々な意味で楽ではありませんでした。
理不尽なことや思い通りにいかないことだらけです。

でも、一家の主である父親は決して誇りを失わず、
家族のために前を向いて一生懸命仕事をしています。
口数は決して多くないけれど家族思いの真面目な父親です。

一方の母親は感情を抑えられず常に怒っています。
最初は、すごい剣幕のパワフル母ちゃんが登場したぞ、と思ったのですが、
この母ちゃんがいい味を出していて、すっかりファンになりました。

姉妹たちや、それぞれの恋人たちもキャラが濃くてハイテンションだし、
会話もほとんど焼肉ドラゴンのお店の中で繰り広げられていて、
まるで舞台のような作品だなあと思ったら、その通り。
人気舞台の映画化でした。

最初は、わーわー騒がしいだけの映画かな?
と思ったのだけど、気付いたら作品の魅力にはまっていました。

***

私は偶然この2本の作品を続けて観ましたが、
時代や設定やキャラクターたちは違えど、
どちらも貧しい家族の物語という点では同じでした。
そういえば、どちらの作品にも花火が登場していたな。
他にも共通点は色々ありますが、ネタバレになるので控えます。

万引き家族は、ただ一緒に暮らしているだけで血の繋がりはないけど、
本物の家族よりも仲が良かったりする。

一方の焼肉ドラゴンは、日本で暮らし日本語しか喋れず見た目も同じなのに、
日本人では無いというだけで差別されてしまう。

今は「多様性を認める」時代だと言われていますが、
それでもまだその考えが浸透したとは言い切れません。

誰もが生きやすい世の中へ向かっているように見えて、
逆に以前よりも窮屈な世の中になってきているようにも思います。

「正しさ」ってなんだろなあ。
ということを二つの映画を見た後、ずっと考え続けました。

是非、あなたもどちらの作品も観て、色々考えてみてはいかがでしょう?

yukikotajima 12:44 pm

人間に向いてない

2018年7月4日

今日のキノコレで紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介頂く本は、
黒澤いづみさんの『人間に向いてない(講談社)』です。

◎奥野さんの推薦文は コチラ

***

私も読みましたので、軽く感想を。

もう、タイトルしからしてインパクト大です。
だって「人間に向いてない」ですよ。
それに本の表紙の女性の人形の顔は溶けてしまっています。
本の帯には「ある日、息子が虫になりました」とある。

虫のような息子って、どんな比喩?と思って読んでみたら、
驚くことに比喩では無く、本当の「虫」でした。
正確には芋虫らしきもの、です。

この本の世界では、数年前から
「異形性変異症候群」という病が国内に蔓延しています。

この病は、ある日突然発症して、一夜のうちに
人間が異形の姿に変貌する病気のことで、
この病に罹患したら法的に「死亡」とみなされました。

この病が発症するのは、社会的に弱い立場の、それも若者たちばかりでした。

主人公は、ある日息子が「虫」になってしまった母親です。
初めて「虫」になった息子を見たとき、まず感じたのは嫌悪でした。

でも、彼女は変わり果てた息子を徐々に受け入れて行きます。
そして、同じように子どもが異形の姿に変わってしまった親たちの会に参加します。

なんと異形には様々な形があり、犬や魚のほか、植物になったという例もあります。

母親は、息子を受け入れることにした一方で
父親は、受け入れられることができません。
また、親の中には異形になった自分の子どもを殺してしまう人もいます。

どうでしょう?
もし、自分の子どもが突然、人間以外の動物や虫になってしまったら
受け入れることはできますか?

本を読みながら、もし私が同じ立場になったら、
どんなことを感じ、どう行動するのだろう、とずっと思っていました。

この虫は本当に私の息子なの?
私の話は理解できているの?
もう元には戻らないの?
そもそもなぜこんな姿になってしまったの?

などと主人公の母親の心が揺れる度に
読者である私の心も同じように揺れました。

子どもが虫になるなんてありえないし、考えたくもない…
と思うかもしれないけれど、
その普通ではない世界を知ることができるのが、読書の面白さです。

それも、ただ物語を読むだけでなく、
もし本当にこんなことが起きてしまったら?
と考えながら読む読書のなんと面白いことか!

最初から最後まで没頭した作品でした。
あなたも不思議な世界をのぞいてみては?

yukikotajima 11:06 am