毎日読みたい365日の広告コピー
2018年3月21日
今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は、
『毎日読みたい 365日の広告コピー(ライツ社)』
です。
★奥野さんの紹介文は コチラ
私もこの本を読みましたので、軽くご紹介しますね。
広告コピーとは、商品や企業の魅力を伝えるために考えられたものです。
よくあるのは「○○が新発売!」というような広告。
商品のことを無駄なくわかりやすく紹介しているタイプです。
その一方で、具体的な商品情報は無く
素敵な言葉が書かれているだけのものもあります。
でも、こういう広告は、あとからじわじわくるのですよね。
いい広告コピーは、短い言葉でも心に響きます。
この本は、365日その日に合った
「広告コピー」が紹介されているのですが、
これが、ふつうの名言集と違うのは、「広告」であるということ。
どの言葉も、誰に向けたものなのかがはっきりしているところが
広告らしくていいなあとこの本を読んで思いました。
全員に向けてでなく、その商品や企業のターゲットに向けて
発せられた言葉だから、より響くのだと思います。
いくつか、私の心に印象に残ったものをピックアップしてみますね。
元日の1月1日は
ふだんを変える。
それがいちばん
人生を変える。
<本田技研工業> 新聞 2010年
人生は毎日の積み重ねですものね。
元日にこのコピーを見たら、
よし今日から変えようと思えそうじゃないですか?
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他にも私の心に響いたコピーをいくつかご紹介しますね。
1月15日
すべてのママは、
働くママだと思う。
<ハグママ> ポスター 2015年
ママが気軽に頼める育児支援サービスのコピーです。
私はママではないけれど
先日妹と2歳の甥っ子が富山に来たとき、
私も甥っ子の世話をしながら
ママは本当に大変だと実感したからこそ
この言葉が響きました。
仕事をしているママだけじゃなく、
「ママ」は朝から晩まで子どものために働きっぱなしです。
世のお母さんたち、毎日本当にお疲れ様です!
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家族つながりでは
9月6日
毎日「10分」早く帰る。
1年で「5連休」分の
家族の時間が生まれる。
<いしかわ子育て支援財団/石川県> カレンダー 2010年
これは、働くお父さんたちに伝えたい!
忙しい、と言ったって10分くらの時間は作れるものです。
お子さんの成長は本当にはやいですからね。
1年に5連休取るのは難しくても
毎日10分なら作れるのでは?
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8月18日は文章タイプのコピーなのですが、
その中の一文もよかったです。
ある飲食店のコピーで、
東京で暮らす地方出身の男性が居酒屋で
地元のお酒と名物を食べながら言う言葉です。
親にはもう5年近く顔を見せていないが、
胃袋だけは、こうして毎週帰省している。
「胃袋だけ帰省」という言葉に泣きそうになりました。
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といった広告コピーが365日分紹介されています。
一気に読んでもいいけれど、
じっくり読み進めていっても楽しめそうです。
この本の日めくりカレンダーがあってもいいかも!