13・67
2018年1月10日
graceの本紹介コーナー、キノコレとユキコレの日が今月はいつもと違います。
1月10日、17日はキノコレ、
1月24日、31日はユキコレです。
ということで、今日はキノコレ。
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから
去年のミステリ—ランキングで評価の高かった作品をご紹介いただきます。
『13・67(いちさん ろくなな)
/陳浩基(ちん・こうき) 訳・天野健太郎(あまの・けんたろう)<文藝春秋>』
こちらに奥野さんの推薦文がありますので、まずはこちらをお読みください。
→ https://secure.fmtoyama.co.jp/contents/info_program_3233.html
私も『13・67』を読みましたので、軽く感想を。
香港出身の作家による作品で、舞台も香港です。
上下2段の約500ページとかなりのボリュームですが、
6つのお話にわかれており少しずつ読める分、見た目より読みやすいです。
まあ、面白いので、結局一気に読みたくなってしまうかもしれませんが。(笑)
この作品は、2013年から1967年へと時代がさかのぼっていく
逆年代記(リバース・クロノロジー)形式の本格ミステリーです。
まさに『13・67』のタイトルの通りです。
どの作品にも登場するのは、一人の刑事。
若い刑事が年を重ねて成長していく物語はよくありますが、
この物語は逆に若くなっていきます。
どの作品も意外性に満ちていて面白かったです!
そして、最後まで読んで、また最初から読みたくなりました。
本当は色々言いたいことがあるのだけれど、
それでは、これから読む人の楽しみを奪うことになるので、我慢…。
久しぶりにミステリーを読みましたが、ミステリーもいいですね。
ミステリー熱に火が付きました。(笑)
また、面白いミステリーを読みたいなあ。
そうそう、この本は、香港ではもちろん、
いま世界各国で話題となっているそうですよ。
そして、香港のウォン・カーウァイ監督が、
この作品の映画化権を取得したのだとか。
たしかにこの作品、映画向きかもな。
映画も楽しみ!