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2017本ランキングベスト3

2017年12月27日

今日のgraceが2017年最後のgraceです。

そこで、今日のgraceピックアップでは、
私、田島がこの1年読んでよかった本のベスト3をご紹介します!

このブログにもあげておきますね。

今年読んだ本はどれもそれぞれの良さがあるのでかなり悩みましたが、
読んだ後もしばらく興奮がおさまらなかったり
ふとした瞬間に思い出したりする本を基準に3冊選んでみました。

***

1位:恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷(幻冬舎)』

◎私の感想は コチラ

直木賞&本屋大賞を受賞した話題作です。
ピアノコンクールが舞台の物語なのですが、
この本の熱量には圧倒されました。

豊かな表現にも満たされた大好きな作品です。


2位:川上弘美さんの『森へ行きましょう(日本経済新聞出版社)』

◎私の感想は コチラ

こちらは、先月紹介したばかりなので、
覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

同じ日に生まれた、パラレルワールドに生きるふたりの女性の物語です。
彼女たちはよく似ています。
でも、彼女たちは異なる選択をしていきます。
結婚をする人生、しない人生など、私たちは日々様々な選択をしていますが、
それぞれの選択でどのように人生が変わるのかが描かれていて、大変面白かったです!


3位:坂元裕二さんの『往復書簡 初恋と不倫(リトルモア)』

◎私の感想は コチラ

こちらは、ドラマ『カルテット』の脚本家である坂元さんの作品です。

以前、朗読劇として上演されているそうで、
とにかく会話というか往復書簡のやりとりのテンポがいい。

突拍子もない会話の流れも心地よかったです。

***

以上、私、田島の2017年の本ランキングベスト3を発表してみましたが、いかがでしたか?
どの本も面白いので、よかったら読んでみてね!

今年も一年、私の本紹介にお付き合い頂きありがとうございました。

また、来年もラジオとブログで様々な本をご紹介していきますので、
お付き合い頂けたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。

yukikotajima 12:41 pm

琥珀の夢 小説 鳥井信治郎(上・下)

私は年末年始のこの時期は、
ボリュームのある本を読みたくなります。

それも、人生の指針となるような
読んでためになるような本を。

年のはじめには、誰もが今年の抱負を立てると思いますが、
もう来年の抱負は決まっていますか?

もしまだ決まっていないなら
この本を読んでから決めてみてはいかがでしょう?

『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎(上・下)/伊集院静(集英社)』

今日のユキコレ(grace内コーナー13時45分頃〜オンエアー)は、
年末年始のお休み中に読んでいただきたい
上下合わせて約700ページの小説をご紹介します。

鳥井信治郎(とりい・しんじろう)さんはご存知ですか?

サントリーの創業者です。

朝ドラ『マッサン』で堤真一さんが演じていた「鴨居の大将」は、
鳥井さんがモデルです。

小説にもマッサンやその奥様が出てきますので、
朝ドラファンの方も楽しめると思います!

『琥珀の夢』は、鳥井さんがどんな思いで
サントリーという会社を作ったのかが描かれています。

主な話は、葡萄酒の製造販売や日本初の国産ウイスキー造りについてですが、
恋愛や家族の話、鳥井さん亡き後のサントリーについても描かれています。

私は、この本を読み終えた直後に
サントリー商品を買って飲んでしまいました。(笑)

まず、ザ・プレミアム・モルツを1本。
その後、ウィスキーの角瓶を炭酸で割ってハイボールにして飲んでみました。

どちらもこれまで何度も飲んでいるのに、
この小説を読んだ直後は、とびきり美味しく感じられました。

でも、私だけではなく、この小説を読んだ方はきっとプレモルや角を飲んでいるはず!

ですから、この小説を買う時に、あわせてサントリーのお酒も買うと、
読んだ後も楽しめると思います。(笑)

***

本を読んだ後、サントリーのお酒が飲みたくなっただけでなく(笑)、
他にも様々なことが心に残りました。

一番印象に残ったのは、「やってみなはれ」の精神。

とりあえず、やってみる。
失敗したっていい。そこから学ぶこともあるのだから、と。

また、仕事は辛いことがなかったら何ひとつ身につかない、とも言っています。

それから、鳥井さんは、商いのために使うお金は惜しまず、
当時は珍しかった広告にも力を入れていました。
そして、仕事はその分野のプロを信じて任せます。

その一方で妥協はしません。
自分が求めるものとピタリとくるものでなければ、
何度もやり直しをさせます。

などなど、鳥井さんが仕事をする上で、
どんなことを大切にしていたのかを知ることができます。

他にもたくさんの素敵ポイントがあるのですが、
私がすべてばらしてしまうのもつまらないので、
この続きは、是非本のページをめくってみてください。

私は、学びと気付きの連続でしたよ!

そうそう。
仕事以外の点では、若かりし頃の信治郎の恋のお話もよかったです。
信治郎さんが惚れる「しの」さんが素敵な女性で。

自分の仕事に誇りを持ち、かっこいい。
でも、やさしさやしなやかさもあって、
信治郎さんが好きになる理由がわかります。

新しい年を迎える前に、この本を読んでよかったです。
ぜひ皆さんも読んでみて下さい。

***

それから、今年のgraceは今日で最後です。
そこで、今日のユキコレでは、『琥珀の夢』をご紹介しますが、
14時15分頃からのgraceピックアップでは、
私、田島の2017年の本ランキングをご紹介します!

合わせてお楽しみください。

yukikotajima 12:16 pm