騎士団長殺し
2017年3月1日
今日のキノコレ(grace内13:45頃〜オンエア)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は超話題作!
村上春樹さんの『騎士団長殺し』です。
★ 奥野さんの紹介文は コチラ
『騎士団長殺し(きしだんちょうごろし)』は、
・第1部 顕(あらわ)れるイデア編—
・第2部 遷(うつ)ろうメタファー編—
の2冊にわかれています。
あわせて1000ページ以上ある長編です。
先週の金曜日24日に発売されましたので、
発売と同時に購入し週末に一気に読んだ方もいらっしゃるかもしれませんね。
私も読みました!
私は一気に読むのが好きなのですが、
さすがに1000ページ以上ある作品を一気に読む時間は無かったので
今回は少しずつ読み進めていきました。
いつもは、どうしても物語の先が気になって
なかなかすっぱりここまで!とやめられないのですが、
この本は何章にもわかれていますので、まだ途中でやめやすかったです。
また、新しい章の始まりも復習から入りますので
読書を再開しやすく、すうっと物語に入っていけました。
ところで、お気づきになったでしょうか?
ここまで私は、物語のストーリーには一切触れていません。
本紹介というのは難しいもので
私も毎週本紹介をしつつも、どこまでネタをばらすべきかいつも悩みます。
村上春樹さんの本は、発売まで一切の中身に関する情報が発表されていませんでした。
つまり、中身を知らせたくないということですよね?
まだ発売直後ということもありますし、
これから読もうという方も多いと思いますので
私もストーリーについて触れるのはやめることにしました。
でも、せっかく読みましたので簡単に感想は言いますね。
ひとことでいうなら面白かったです!
私はほとんど夜中に読んだのですが、
一人静かな部屋で本の世界に没頭しながら
登場人物たちと同じ緊張感を何度も味わいました。
スマホがぶるぶるっとなっただけで
キャーと飛び上るほどでした。(笑)
いったいこの音は何?
この先には何があるの?
これはどういうこと?
そんな疑問が何度も頭に浮かび、
ドキドキが止まりませんでした。
また絵が浮かびやすいので本を読みながら、
作品世界の中に入り込んでしまったかのような
実感を伴った読書でした。
あるいは、私は本の世界にいたのかもしれない。
(春樹風に言ってみた。笑)
「村上春樹の新作」ということで、
正直、読む前は、どこか構えてしまうところがあったのですが、
読んでいるうちに、そんなことどうでもいいやと思えました。
純粋な気持ちでただ本のページをめくればいいのだ、
と思ったら大変軽やかな読書になりました。
私と同じように感じている方も
固定概念なんて取っ払って読んでみては?
物事を難しくややこしくしているのは、いつも自分の心なのかもしれませんよ。