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室町無頼/ペンギンの憂鬱

2016年11月16日

今日のキノコレでは、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから
おすすめの本をご紹介いただきます。

今日のキノコレの内容は コチラ

私もおすすめ本を読みましたので軽く感想を。

『室町無頼/垣根涼介(新潮社)』


スカッと爽快な一冊でした。
530ページもあるとは思えないほど、
時間を忘れて読んでしまいました。

腐りきった世を変えるべく戦った
室町時代の男たちの物語です。

しかも史実に基づいています。

室町時代と現代では世の変え方は異なりますが
気持ちの面では現代と変わらず、
物語としての面白さはもちろん、
登場人物たちの生き方から学ぶことも多く
気持ちよく読書を楽しめました。

主人公の一人、蓮田兵衛(はすだ・ひょうえ)が
もし現代にいたらどうなっていたのかしら。
きっと素晴らしいリーダーになっていたんだろうな。
彼の下で働いてみたかったなー。

ご自身がリーダーという方は、
読んで損は無いと思います。ぜひ!

***

こちらは、現在、紀伊國屋書店富山店で実施中のフェア
「はじめての海外文学」の中から選んだ一冊です。

『ペンギンの憂鬱/アンドレイ・クルコフ、訳:沼野恭子(新潮社)』


ウクライナのロシア語作家、
アンドレイ・クルコフの国際的なベストセラーで
1996年に発売されました。(日本では2004年に発売)

本が出たのは今から20年前ですが、
変わらずずっと人気があるようですよ。

私は今回初めて読なんだのですが、
この本を選んだ理由は、ずばり見た目です。(笑)

この女の子とペンギンのイラストに心惹かれ、
手に取ったのでした。

海外文学というと、もうそれだけで読みにくそう…
と思ってしまいそうですが、
この本はま〜ったくそんなことはありませんでした。

売れない小説家が動物園からもらったペンギンと暮らすという、
不思議な設定でありながらもぐいぐい引きこまれる面白さがありました。

ペンギンと暮らす、なんて想像したこともないですが、
主人公の彼はふつうに受け入れているのです。

部屋の中をぺたぺた歩きまわるなんてかわいくないですか?

この本が出てから20年。
この本を読んだ人の中で何人の人が
「私もペンギン飼いたい!」と思ったことかしら。

海外文学は、本の装丁から日本とは違ったつくりになっています。
それこそ、読んだ後もアートになるようなオシャレなものが多いです。

『ペンギンの憂鬱』もまるで絵本のような可愛らしさです。

また、今回は完全見た目の好みで選びみましたが、
見た目だけでなく、中身も面白く大正解の選択となりました。

紀伊國屋書店富山店では、12月7日(水)まで
海外文学フェアを開催しているようですので、
是非、お気に入りの一冊をみつけてみてください。

yukikotajima 11:31 am