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九十三歳の関ヶ原 弓大将 大島光義

2016年9月21日

今年は、NHK大河ドラマの『真田丸』に続き
明日からは映画『真田十勇士』が公開されるなど
何かと真田が注目されていますが、
同時期に一人の武士がひそかに活躍していました。

その名は、大島光義(おおしま・みつよし)。

なんとびっくり93歳まで戦場に立った武士です。
ちなみに最後の戦は関ケ原。

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分ごろオンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただく本こそ、
この光義について書かれた小説です。

『九十三歳の関ヶ原 弓大将 大島光義/近衛龍春(このえ・たつはる)(新潮社)』

この本に関しては、奥野さんが熱い思いを綴っています。

◎奥野さんの紹介文は コチラ

私もこの本を読みました。

一昨日の19日は敬老の日でした。
今は元気なご老人も多いですが、
この光義さんはスーパーおじいちゃんです。

人生50年と言われていた時代に
93歳で現役の武士って凄過ぎますよね。

まさに生涯現役です。

鉄砲全盛の時代に弓の名手として戦い続けた光義は、
あえて「弓」を選びました。

なんでも新しければいいというわけではないという考えは、
今の時代にも通じるのかもしれません。

戦国時代の物語ですが、光義の考えや生き方には学びや気付きがたくさんありました。

以前、アナウンサーの友人がアナウンサーになってすぐ、
いつになったらうまくなるのかなあ。
何年アナウンサーを続けたら一人前になるんだろう…
と言っていたことがあるのですが、今ならその答えがわかります。

一人前だと思ってしまった時点でもう成長は無いのかもな、と。

だってこの光義は93歳まで戦場に立ちつつも
自分はまだまだと言っているのですから。

もう年だから…とあきらめるのは簡単です。
でも、今の自分にできることは何か考えることはできます。

光義も体力の衰えはさすがに感じますが、
どうしたら今の体力で戦で活躍できるかを考え、
努力の仕方を変えていきます。

今の自分の力を最大限に生かす方法です。

今ちょっとくじけそうになっている方や
逆に自信過剰になっている方は、
是非読んでみて下さい。

きっとこの本を読む前より
心が軽く熱くなっているはずです。

yukikotajima 12:10 pm