ゴッチ&ボック
2016年5月18日
アジカンのボーカル&ギターのゴッチこと後藤正文さんの本を読みました。
その名も『何度でもオールライトと歌え』です。
この本、ゴッチさんの日記の書籍化だそうです。
詳しくは、今日のキノコレ(grace内13:45頃〜オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただきますが、
私も読んだので軽く感想を。
★ 奥野さんの紹介文は コチラ
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せっかくなので、アジカンの2003年の1stアルバム『君繋ファイブエム』
を聞きながら読んでみました。
実は、このアルバムがリリースされた頃
アジカンのメンバーにインタビューをしておりまして、
久しぶりにこのアルバムを聞いたら
当時のことが思い出されて本に集中できなくなり、
しばらく思い出に浸りながらアルバムを聞き
1枚聞き終えたところで本を読み始めました。
インタビューをしたときのゴッチさんの印象は、
まるで大学の先輩のような感じでした。(笑)
ゴッチ先輩と言いたくなるような雰囲気で、
まるで友達に喋るかのように自然に話してくださいました。
突然ハイテンションになったりキャラが変わったりしないので(笑)、
とても喋りやすかったです。
この本のゴッチさんもいたって自然体。
すうっとゴッチさんの言葉が心に入ってきました。
この本は日記を書籍化したものですが、
くすっと笑える日常の出来事もあれば真面目に語る日もあり
とにかく読み応えがありました。
共通しているのは、正直であるということ。
社会で問題になっている事に対して
ネット上にあふれている情報を鵜呑みにせず、
自ら現地に行ったり当事者に話を聞いたりと
納得のいくまで調べた上で発言しています。
ゴッチさんは本質を大切にしています。
だからゴッチさんの言葉には耳を傾けてしまうのかも。
今は、SNSに誰もが言いたい放題発言できる世の中だけど、
無責任な言葉に振り回されてはいけないよな、
とゴッチさんの本を読んで気付きました。
ま、私もゴッチさん同様、嫌なことを言われたら気にしちゃうのだけどねー。(笑)
読んでよかったです。
この本、たくさんの方に読んでいただきたいなあ。
この本が丁寧な本づくりで知られるミシマ社から出ているところもポイントです。
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もう一冊は、文芸誌です。
『小説BOC(ボック)1』
創刊号です。
中央公論新社創業130周年記念特別企画として創刊されたものです。
内容は、かなり濃いです!
コンセプトは「つながる」だそうで、
8組の作家さんたちによるコラボ作品や
「つながる」をテーマにした読み切り作品などが収録されています。
コラボ作品では、伊坂幸太郎さんや朝井リョウさんといった
人気作家さんがコラボしています。
文芸誌なら、たくさんの作家さんたちの作品を読めますので、
知らない作家さんとの出合いの場にもなるのもいいですよね。
私は竹吉優輔さんの『嘘吐きの憂鬱』という作品を読んで
竹吉さんの他の作品も読んでみたくなりました。
普段、文芸誌は読まないという方もとりあえず創刊号を買ってみては?
素敵な出合い、発見があるかもよ〜。