今年はオリンピックイヤーということで、
同窓会が予定されているという方もいらっしゃるのでは?
ちなみに、私もお盆の時期に中学時代の同窓会が開催される予定です。
オリンピックイヤーに開催する理由をはっきり聞いたことは無いけれど、
何より覚えやすいということと、
4年に1度の頻度がちょうどいいのかもしれませんね。
と言いながらも、私がこれまで同窓会に出席したのは2回だけですが。
1回目は20歳の頃。成人式の式典のあとの懇親会に出ました。
そして2回目は、前回のオリンピック開催時です。
その間なぜ出席しなかったのかというと、
そもそも誘われなかったのです…。(笑)
どうやら地元にいる方たちを中心に集まっていたらしく。
私は大学時代は東京で、
働くようになってからは富山で暮らしているため、
どうせ来ないだろうと思われていたようです。
ではなぜ前回参加したのかというと、
久しぶりに会った中学時代の友人に
私も呼んで〜!と自らお願いしたのです。(笑)
あなたはどうですか?
同窓会にはいつも出席していますか?
中には一度も出たことが無いという方もいらっしゃるのでは?
欠席の理由は何でしょう?
・そもそも連絡がこない(私のように…)
・面倒くさい
・行きたいけれど仕事があるから
・子育て中で
・過去にあまりいい思い出が無い
・今の自分のことをあれこれ聞かれるのが嫌だから
など様々な理由があると思います。
・・・
今日ご紹介する本は、そんな同窓会に来ない人たちに
来てもらうべく奮闘する幹事の物語です。
『あの人が同窓会に来ない理由/はらだみずき(幻冬舎)』
そのままのタイトルですね。(笑)
この物語は、ある中学校の同窓会のシーンからスタートします。
卒業後20年が経ち、皆35歳になっています。
主人公の男性は、会社を辞め独立。結婚はしていません。
そんな彼は、中学時代は目立つようなタイプではありませんでした。
地元にいるということで、なんとなく出席していたものの、
毎回変わらぬ顔ぶれに、もう来なくてもいいかなと思っていたところ、
なんと次回の幹事をすることになってしまいます。
幹事をすると決まった以上、
たくさんの皆さんに出席してもらいたいと思い、
幹事仲間であれこれ考えます。
そして、当時クラスの中心メンバーだった人たちが来ていないことに気付き、
まずは当時の人気者に出席してもらうべく動き始めます。
色々調べていくうちに、
中心メンバーたちが同窓会に来ない理由は
中学時代のある出来事が関係していることがわかり…。
***
普通は、来られる人だけ来ればいい、で終わってしまいそうな同窓会ですが、
この物語の幹事たちは、たくさんの人に出席してもらおうと頑張ります。
特に自分が会いたい人には絶対に来てもらいたいと思いながら。
それは昔好きだった人だったりするのですが、
だからこそ、どうしても会いたいわけです。
確かに、ぼんやり出席するよりは、
会いたい人がいる同窓会のほうが気合いも入るし、楽しみも倍増というか、
そもそも唯一の目的がそれだったりすることもあるわけで。(笑)
主人公の彼は、昔好きだった彼女には会えるのか?
彼女は今どこで何をしているのか?
そして、過去にいったい何があったのか?
途中、ミステリ要素も加わり、いろいろな意味でドキドキ楽しめた作品でした。
***
私は、この本の主人公と同世代ということもあり、
まるで友人のお話をのぞいているような気分でした。
30代後半って生き方に違いが出てくる頃なのですよね。
そういう意味では面白い頃なのかもな。
同窓会の連絡がきても、
いつも「欠席」、あるいは「無視」しているという人も
たまには「出席」してみてるのも楽しいかもよ。
私も前回15年ぶりくらいに出席しましたが、
行く前の緊張感はどこへやら
拍子抜けするくらい穏やかで楽しかったです。
苦手だなあと思っていた人や
学生時代は全然喋ったことのない人との会話が
思いのほか盛り上がったり、
当時の暴露話があったりして。(笑)
時が人を丸く穏やかにさせるのかもね。
今年夏に開催予定の中学時代の同窓会にも
もちろん出席の予定です!
今回はどんな人が来るのかしら♪