未婚当然時代
2016年3月31日
先日、大学時代の友人に久しぶりに会った時に
「ゆきは独身で生きることに決めたんだもんね」
と疑いも無く言われ、思わず
「うん」
と答えそうになったものの、すぐに
「そんなことないよー!」
と否定したら、
「え?結婚したかったの?」
と逆に驚かれました。
私の場合、結婚しない主義ではなく
気付いたらもう30代後半になっていた感じなのですが…
なんてことを書くと、甘いー!と怒られそうですが、
そんなタイミングで、この本のことを知りました。
『未婚当然時代 シングルたちの“絆”のゆくえ/にらさわあきこ(ポプラ社)』
この本は、ウェッジというWeb媒体の連載を加筆修正したものだそうです。
★ ウェッジのHPは コチラ
にらさわさんは、NHKのディレクターをされたのち、
文筆家として結婚や婚活などを主なテーマに執筆されています。
『未婚当然時代』って、なかなか恐ろしいタイトルですが、
でも、2010年の国勢調査では、
30代後半男性の35.6%、女性の23.1%が未婚で、
このまま未婚者が増え続ければ、「人口の半分近くが未婚」
ということもありえるかもしれないのだとか。
半分がシングルだなんて!!
この本には、様々な未婚者の声が紹介されています。
本気で結婚したい人もいれば、
いつかできたらいいかなという方や
今のままでいいという方など
様々な未婚者が登場します。
未婚者の方がこの本を読んだ場合、
きっと自分の考えや状況に似た人に出会うのではないかしら。
私は出会いました。その方は仕事が大好きな女性です。
ためしにその彼女のコメントをそのままディレクターに聞かせたところ、
「いつも田島が言っていることだよね?」と言われました。(苦笑)
ちなみに、全てにらさわさんが直接未婚者に会ってインタビューしたそうです。
また、この本は、結婚しない場合、
未婚者たちはどこに「絆」を求めるのかについても踏み込んでいます。
未婚者の方は、生涯シングルだったらどうしよう…
と不安になることもあると思いますが、
もしずっとシングルだったとしても、
今後自分がどうしていったらいいのか、
この本からヒントをもらえると思います。
いや、私は絶対に結婚したい!という方もたくさんのことを学べるはず。
また、既婚者の方も未婚者の方たちの考えを知るいいきっかけになると思います。
と、ここまで本の紹介をしてきましたが、
なんと、著者のにらさわさんが、FMとやまリスナーの皆さんへコメントを下さいました。
ありがとうございます〜!
コメントはこちらです。
***
私は10年近く恋愛や結婚の取材を続けていますが、
今の時代は結婚していない人たちがどんどん増えてきていて、
結婚していないことがもはや当たり前になりつつあるのかなあという気がしています。
未婚者たちは、心の中になんとなく引け目を感じている人が多いけど
未婚であることはべつに個人の実力不足とかわがままとかではなくて、
社会全体が作り上げた「当然の現象」なのだとも感じています。
なので結婚にこだわりすぎるとどんどん生きづらさを感じるようになる。
それよりも日々の生活の中でいかに誰かとつながりを持っていくか…
を意識していくと心が楽になっていく場合もあると
たくさんの方を取材して感じました。
未婚でいることは時としてとても孤独なことではあるけれど、
孤独を意識する分、「誰かとつながりたい」という感情を感じる機会を持てますし、
自分から積極的に「自分好みのつながり方」を選んで作ろうとすればそれもできる。
その方法はたくさんあって、いくつか取材していますので、
未婚の方も、結婚している方も
ぜひ手に取っていただければと思います。
にらさわあきこ
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にらさわさーん、ありがとうございます!
なんて優しいコメント。
妙齢で未婚だと、肩身の狭い思いは嫌というほどするものですが、
にらさわさんのコメントは、たくさんの取材をされてきたからこその説得力があります。
私はこれまで自分のことを正直あまり真剣に考えてこなかったところがありましたが、
このままではいけないということに、この本を読んで気付きました。
新しい年度を前に、いいタイミングでこの本に出合えてよかったです!
『未婚当然時代 シングルたちの“絆”のゆくえ』は、
明日4月1日(金)発売です。
是非読んでみてね!