犯人に告ぐ 2
2015年10月21日
今日のgrace内コーナー、キノコレでご紹介する本は、
雫井脩介(しずくい・しゅうすけ)さんの新作
『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』
です。
2ということで、続編です。
『犯人に告ぐ』は、豊川悦司さんの主演で映画化もされた話題作です。
続編は、神奈川県警が劇場型捜査を展開した事件から半年後の出来事が描かれています。
もちろん、巻島史彦警視もまたまた登場します。
詳しくは、紀伊國屋書店富山店の奥野さんの推薦文をお読みください♪
★ 推薦文は コチラ
私も前作から読んでみました。
2だけ読んでも楽しめますが、
前作からお読みになった方がより深く楽しめると思います。
ちなみに前作は文庫化されています。
前作は、巻島警視がテレビに出て、犯人に直接メッセージを伝えるというスタイルでしたが、
今回は、振り込め詐欺のお話です。
振り込め詐欺グループたちがどのように詐欺を犯していくのかがわかります。
最初は犯人側の物語から始まるので、彼らに情がわいてしまい、
警察に捕まらないでー!と、すっかり犯人側の目線になっている自分がいて、
そんな自分にびっくり。
ダメダメダメ!とあわてて冷静な自分を取り戻したほどでした。
あやうく私までだまされるところでした。
そして、この本の何が面白いって、犯人と巻島の攻防戦が、
どちらもギリギリのところをせめていて、とても刺激的なのです。
時間が経つのを忘れて読書に没頭してしまいました。
そして、今後もシリーズ化していきそうな予感にもわくわくさせられました。
ちなみに、私は今回の2の作品のほうが前作より面白かったです!
秋の夜長、どっぷりミステリに没頭したい方は、
ぜひ『犯人に告ぐ』シリーズをお読みになってみてください。
ただし、寝不足注意で!(笑)