今日のキノコレで、
紀伊國屋書店富山店の橋本さんから
ご紹介いただく本はこちら。
『キャプテンサンダーボルト/阿部和重、伊坂幸太郎(文藝春秋)」
★ 橋本さんの紹介文は コチラ
私もこの作品を読んでみましたが、
スピード感があって、主人公がとにかく逃げるので、
映画化もされた伊坂さんの『ゴールデンスランバー』
を思い出しました。
そしてそして、この本を紹介するのはなかなか難しい。
私は、まず本の帯に書かれたいくつかのキーワードを見ましたが、
その関連の無さに、いったい何の話なんだ?
と思ってしまいましたもの。
B29、世界を救う二人、公開中止の映画
という言葉を見て、戦時中の話?
と思って本のページを開いてみれば、いまのお話でした。
しかも女性の目線で物語がスタート。
その後、アラサーの男性が登場し、
彼が主人公か?と思いきや、そうではない。
いったい誰の何の物語?と思っているうちに、物語に引き込まれ、
気付けば、主人公たちと一緒に逃げながらドキドキしている自分がいます。(笑)
で、どんなお話よ?と思った方は、
ぜひ本を読んでみてください。
毎日が平凡でつまらない・・・
と思っている方には、かなりのスパイスになると思います。
本を読んでいるだけなのに、
自分まで追いかけられているような気分になり、
逃げて逃げてで、ドキドキがたまらないですから!
***
それから、この物語の何がすごいって、
作者が二人いるんです。
本を書かれたのは、阿部和重さんと伊坂幸太郎さん。
登場人物によって作者が変わるというようなものではなく、この本は合作です。
お二人が一緒に物語を作っていったそうです。
そのあたりの本気度と楽しんでいる様子は本を読みながら伝わってきます。
それから・・・
伊坂さんの作品は、ほぼ映像化されていますので、
この物語もきっといずれ映像化されるように思います。
ストーリー的に映画化かな。
主人公はそうだなあ。誰がいいだろう・・・。
なんてことを想像しながら読むのも楽しいかも。