アイネクライネナハトムジーク
2014年10月15日
最近、私が読む本は、音楽と結びついているものが続いています。
前回は、山内マリコさんの新作タイトルが、
キャロルキングの曲から影響を受けたとご紹介しましたが、
今回ご紹介する本は、本そのものが音楽とコラボしています。
斉藤和義さんがお好きなら、ぜひこの本を読んでみて下さい。
伊坂幸太郎さんの先月出たばかりの新作
『アイネクライネナハトムジーク』 を。
なんとこちらの作品は、ミュージシャン、斉藤和義さんとコラボしているのです。
きっと、ファンの方なら、通常の何倍も感動できると思います。
小説は、連作短編集になっていまして、6つの作品が収録されています。
そのうちの一つ、「アイネクライネ」という作品からは、
斉藤和義さんの曲『ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜』
という曲が誕生しています。
小説を読んでから、この曲を聞くと、より作品の世界に入り込めます。
そして、この曲だけに限らず、とにかく斉藤和義さんの曲が聞きたくなります。
というのも、この短編集には、斉藤和義さんの曲の歌詞がたくさん引用されているのです。
ある男性(小説では「斉藤さん」と呼ばれています)に、
1回100円を払って自分の今の気持ちや悩みを伝えると、
斉藤和義さんの曲を選んで、パソコンで再生してくれるのです。
しかも、その人が欲している歌詞の部分をピンポイントで聞かせてくれます。
どんな人たちの心にも寄り添えてしまうのが、
斉藤和義さんの曲のすごいところです。さすがです。
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小説は、連作短編集になっていて、
登場人物が意外なところで重なりながら、進んでいきます。
普通の人たちの地味なお話なんだけど、退屈はしません。
いや、地味だからこそいいのかもしれないな。
様々な登場人物たちが、他人とどのように出会って、影響を受けているのか。
客観的に人の人生をのぞいてみるのも、楽しいものです。
見知らぬ人との偶然の出会い、再会が、
自分の人生を大きく変えることだってあるわけですからね。
それこそ、今日この後、あなたの人生を変える出会いが待っているかも!?
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そうそう、この作品は、今日のキノコレ(13時45分ごろ〜オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の橋本さんから詳しくご紹介いただきます。
★ 橋本さんの推薦文は コチラ
ラジオも聴いてね♪