怖い話
2014年7月30日
富山もついに梅雨明けしましたね。
今日も暑いですが、こんな暑い日の夜は、
これで涼しくなってみるというのはいかがでしょう。
怪談で。
今日は、暑い夏にぴったりのコワ〜イ小説を2冊ご紹介します。
まずはこちら。
『骨董・怪談 個人完訳 小泉八雲コレクション』
です。
河出書房新社から、先月出たばかりの本です。
著者は、小泉八雲 (コイズミ ヤクモ)。
ラフカディオ・ハーンという名前でも知られていますね。
こちらの本は、ハーン没後110年記念して出版されました。
小泉八雲の二大作品集である『怪談』と『骨董』の個人完訳の決定版で、
日本語訳をされたのは、ハーン研究の第一人者である
平川祐弘 (ヒラカワ スケヒロ)さんです。
「耳なし芳一」や「雪女」といった、
有名な日本の怪談がたっぷり収められています。
昔の話だし!昔読んだことあるし!
と強がって読んでみたものの、
こ、こわい。
子どもの頃の記憶以上の怖さを感じました。
私は、夕飯後、この本を読み始めたのですが、
夜中に読み終えてから、なかなか寝付けませんでした。
少しでも音がする度、ドキッとしている自分がいました。
もうね、子供ですよ、気分は。
子供の頃、怖い話を聞いてしまった日の夜のことを思い出しましたもん。
あなたも、そんな懐かしい感覚を味わってみてはいかがでしょう?
ちなみに、本の最後には、
小泉八雲がどんな人物なのかについての解説もあります。
八雲が怪談に興味をもった理由なども知ることができ、面白かったです。
400ページ近くあるので、
夏の夜に、じっくり1話ずつ読んでいってもいいかも。
***
今日はもう1冊ご紹介します。
怪談も怖かったけれど、
やはり、生きている人間が一番怖いのかもなあ。
こちらは、今朝早起きをして読んだのですが、
朝に読む本ではありませんでした。(笑)
もう1冊は、100万部を突破し、映画化もされた
貴志祐介(きし・ゆうすけ)さんの
『黒い家』
です。
第4回日本ホラー小説大賞を受賞しました。
角川文庫のオススメの夏の文庫の1冊にもなっています。
私も文庫で読んでみました。
読みながら、何度「ひいいいっ!!」となったことか。
怪談とは別の怖さがありました。
簡単にストーリーをご紹介しましょう。
主人公は、保険会社社員の男性。
顧客の家に呼び出された彼は、
子供の首吊り死体を発見してしまいます。
遺族から死亡保険金を請求されるものの、
これは自殺ではなく他殺ではないかと思い、
独自の調査を始めます。
その後、恐怖の連続が待っていることなど知らずに…。
こちらの作品は映画化もされているそうです。
私は、本を読んで想像しただけでも怖くてたまらなかったのに。
映画はどんな感じなんだろう。
ああ、こわい!
ということで、
今回は、暑い夏にこそ読んでいただきたい
怖いお話を2冊ご紹介しました。
ちなみに私セレクトではありません。
だって私、怖い話は苦手ですもの!(笑)
お世話になっている紀伊國屋書店富山店の橋本さんから
「田島さん、たまには怖い話なんてどうですか?」と言われ、
「たまにならいいかな」と思ってしまったんですよね…。
読んでみてわかりました。
怖い話も「たまに」ならいいかもしれません。(笑)
何か刺激がほしいなあと思っている方。
たまにはコワ〜イ世界をのぞいてみてはいかがでしょう?
でも、夜眠れなくなってしまったら、ごめんなさい!