政と源
2013年10月2日
今日のキノコレ(grace内13:45頃オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の橋本さんからご紹介頂く本はこちら!
『政と源/三浦しをん (集英社)』
映画化もされた『舟を編む』の三浦しをんさんの新作です。
ちなみに、私の中では、三浦しをんさんといったら、
『風が強く吹いている』を書いた方という印象が強いです。
他にも『神去なあなあ日常』、『まほろ駅前多田便利軒』なども有名です。
今あげた作品は全て映像化されています。
紀伊國屋書店の橋本さんも こちら でおっしゃっていますが、
今回の作品もきっといずれ映像化されるような気がしてなりません。
とういか、ぜひとも映像化してほしい!
できれば、某N○Kあたりで、
大人のドラマとして。
この本に関しては、橋本さんが こちら で詳しく紹介していますので、私からは軽く感想を。
タイトルの』「政と源」は、おじいさん二人の名前です。
「まさとげん」と読みます。
つまみ簪(かんざし)職人の源二郎と元銀行員の政国は、73歳の幼なじみ。
源二郎は、耳の上にしか残っていない白髪を真っ赤に染めてしまうようなファンキー爺さん。
かんざし作りは繊細だけれど、そのほかは大雑把。
国政は、元銀行マンで、定年退職後、妻が家を出てしまい、寂しく一人暮らしをしています。
そんな「まさじいさん」と「げんじいさん」のお話です。
集英社の特設サイトには、
「幼なじみじじいコンビが、下町を舞台に大暴れ!」
とあります。(笑)
この下町なのがいいんです。
下町独特の空気感や江戸っ子の言い回しが気持ちよくて。
「なんでぃ」とか「おきゃあがれ」とか。
私の中で「なんでぃ」が今個人的にブームとなっておりまして、
いつか使ってみたいと思っているのですが、
突然使ったら相手は「???」となるんでしょうねえ。(笑)
この言葉の響きやリズムの気持ちよさもぜひ映像化されたら楽しみたいわ。
って、映像化されるかどうかはまだわかりませんが…。
おじいさんだからこその悩みもたくさん書かれているので、
同世代の方が読んだら、わかるわかる!と共感できそうです。
またもちろん73歳より下の若い世代も楽しめると思います。
なんといっても面白いですから!!
特に真面目な政さんが笑えます。
真面目だからこそ、笑える。
この本を電車やカフェで読むのは危険です。
きっとふきだしてしまうから。(笑)
そうそう。
素敵な一文にも出合えました。
それは、
「つまみ簪(かんざし)職人とは職業ではなく生き方だ」
というもの。
かっこいい!!
73歳の爺さんだからこその説得力です!
今後、私は、つまみかんざしを見るたび、源さんのことを思い出しそうです。
こんなに繊細だけど、じつはファンキーな爺さんが作っているのかもなあと。(笑)
そろそろ七五三ですね。
一年のうちでも「つまみかんざし」を見る機会の多い時期です。
この本の影響で、今年は「つまみかんざし」ブームがくるかも!?
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集英社のサイトに『政と源』の特設サイトがあります!
⇒ http://cobalt.shueisha.co.jp/news/miura/#top
登場人物の紹介もイラスト付きであってわかりやすいのでぜひご覧ください。