僕の好きな人が、よく眠れますように
2013年5月15日
今日のキノコレ(13:45頃〜オンエアー)
で紀伊國屋書店富山店の白山さんにご紹介いただくのは、
中村航さんの小説
『僕の好きな人が、よく眠れますように』
です。
どんな作品なのかは、
白山さんが詳しく紹介していますので、
をお読みください。
さて、読みましたか?
では、私も読んでみましたので、軽く感想を。
『僕の好きな人が、よく眠れますように』は、
大学院生の若い男女の恋物語です。
ページをめくる度、恋する気持ちが過熱して行く様が
ドキドキ感満載に描かれています。
2人の恋の行方が気になり、
主人公の男性の気持ちが高まるにつれ、
私のページをめくるスピードもはやまっていきました。
そのおかげで、ものすごいはやさで読み終えました。(笑)
一瞬でかけぬけていったような勢いがありました。
まるで夢の中の出来事だったような。
それこそ、私自身の過去の思い出のひとつだったような。
読み終えてしばらく経ったとき、
この本を振り返ったら、既に懐かしい感覚でした。
ああ、あんな時もあったなって。
実際は、無いのですが。(笑)
そんな勘違いの記憶を植えつけられてしまうほど、勢いのある作品でした。
「好き」という気持ちを表す表現は、
これほどまでにポンポン出てくるものなのかと、
大量ののろけに対して、もう十分!と目を覆いたくなるのをこえて、
関心すらしてしまいました。
さらに、ちょっとうらやましくもありました。
今、恋真っ只中にある方はもちろん、
最近、恋の仕方を忘れてしまったという方は(笑)、
恋愛の熱さを思い出すべく読んでみてください。
恋ってこんな風に始まるものなのね、
と甘酸っぱい感覚がよみがえってきて、
悪くない気分を味わえると思います。(笑)
そうそう、この本に登場する木戸さんという男性によると、
「この世には、マグレと気まぐれしかない」らしいです。
そんな木戸さんは、
中村航さんの別の作品『絶対、最強の恋のうた』
にも登場するのだとか。
こちらも読んでみたい!
ちなみに、木戸さんは、塩ごはんをおかずにごはんを食べているような人です。(笑)
近くにいたら、めんどくさいと思いつつ、
気になって仕方ない存在になってしまいそうです。