必読の2冊!
2012年4月4日
今日のキノコレ(『grace』内コーナー13:45頃〜オンエアー)は、
紀伊國屋書店富山店の橋本さんから、
今、お店で大人気の本を2冊ご紹介いただきます。
まずは、橋本さんのおすすめ文をお読みくださいな。
⇒ http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1627.html
読みました?
では、ある程度概要がわかったところで、
私は感想のみを。(笑)
最近、ラクしすぎだって?
いやいやいやいや。
橋本さんがわかりやすく書かれているからこそ、
私は感想のみでいいというわけですよ。
って、思いっきり言い訳っぽいですかね。
あは。
いや、でもね、真面目な話、
「キノコレ」に関しては、
紀伊國屋書店富山店の書店員の皆さんの感想を載せていますので、
ぜひ、そちらをお読みいただきたいと思うのです。
そのうえで、私の感想を読んでいただければ、
より、その本が読みたくなるかな、と。(笑)
だから、私の感想はおまけです!
・・・
さて、今回、橋本さんセレクトの本は、
2冊ともかなり夢中になって読んでしまいました。
まず『震える牛/相場英雄(小学館)』。
震災後の日本、つまり「今」が描かれているからか、
登場人物たちの言葉に何度も「たしかに…」と言わずにはいられなかったからか、
とてもフィクションには思えず、
今まさにこういったことが起きていてもおかしくない、
という気がしてなりませんでした。
地方の郊外のどこも似たような景色。
静かな駅前シャッター通り。
私自身、この本を全国各地を旅してまわっている最中に読んだので、
より説得力を感じました。
旅先では、やはりその土地にしか無いものを見たり味わったりしたいものですよね。
しかも、私はできれば、その街の昔ながらの雰囲気を感じてみたい、と思う。
においとか活気とか、その街にしか出せない空気を。
でも、実際は、きっと数十年前は活気があったんだろうな、
と過去の姿を想像するしかないようなところも多く、
ここもかあ、とため息が出てしまうことも。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
この本は、そういった問題にも触れています。
さらに、これはフィクション?それとも…?
え〜!?というような衝撃的な内容も。
著者の相場さんは、取材をしっかりされて、
気持ち悪い、と思う部分を本に込めたのだとか。
どこまでが本当のお話なんでしょうね。
うっっと思いながらも、ぜひ逃げずに読み進めてみてください。
でも、きっと読まずにはいられないと思いますよー。
だって、中途半端なまま終われない作品ですから。
・・・
そしてもう1冊は、『ルーズヴェルト・ゲーム/池井戸潤(講談社)』。
池井戸さんといったら『下町ロケット』が有名ですが、
私もこの作品の大ファンなので、新作もかなり楽しみにしていました。
そして、わくわくしながら読みましたが、
今回も池井戸ワールドを思う存分味わえ大満足!!!
ぜひぜひたくさんの人に読んでいただきたい本です。
ムダを悪だと思っている人は必読です。
公式サイトで、池井戸さんは、
「ムダから生まれる余裕もある。ぼくは余裕もムダもある社会が好き」
とおっしゃっています。
そうなんですよ!
人生にはムダが必要なんですよ。
ムダだからこそ、心が正直になるんです。
そして、本心に気付いたり、本当に大切なものをみつけたりできるんです。
私も「ムダ」推奨派です。(笑)
さて。
今回のお話のテーマは、社会人野球です。
しかも廃部寸前。
社長は、会社の利益を考え、廃部にすべきかどうか悩みます。
また、悩みは野球だけでなく会社そのものにもあり…。
前回の『下町ロケット』同様、嫌な奴らが次々に登場し、
前半は、またもやイライライライラ。
でも、そういう奴らだけじゃないのが、池井戸作品の素敵なところ。
いい人もいるし、ちゃんと見ている人もいる。そこに涙。
また、最初は何コイツ!と思った人が、不器用ながらも素直になった時の態度に、涙。
そういったいい人たちに出会う度、涙がポタポタ零れ落ちました。
信念をもって闘う男たちは、本当にかっこいい。
私は、先ほど、「ムダを悪だと思う人」に読んでほしい、と言いましたが、
企業を引っ張る方たちにも、ぜひ読んでいただきたいな。
新年度が始まったばかりですが、
この本を読んだあと、いきなり方針転換する企業が続出したりして!?(笑)
・・・
あっ!
私の感想は「おまけ」なんて言いながら、
気づいたら結局長くなっている…。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。