地団駄は島根で踏め
2012年3月28日
ちんたらしてんじゃねーよ!
突然、喋り手らしくない表現ではじめてしまいました。
ごめんなさい。
でも、よーく、この文章を見てみてください。
「ちんたら」って、何でしょうね?
きっと、ちんたらしてんじゃねーよ、と言う時は、
イライラしていると思うのですが、
ところで「ちんたら」って何だろう?と思い始めたら、
イライラも消えてしまいそうじゃないですか?
あ、でも、今度は「ちんたら」ってどんな意味だよ!
と、別のイライラが生まれてしまいそうですが。(笑)
ちなみに私は意地悪なので、
ちんたらの意味はここでは言いません。(笑)
気になって仕方ない方は、
こちらの本を読んでみてください。
『地団駄は島根で踏め 行って・見て・触れる《語源の旅》/わぐりたかし(光文社新書)』
この本は、放送作家であり、
語源ハンターとして、日本各地に語源を巡る旅に出ている、
わぐりたかしさんが書かれた、語源ハンティングの記録です。
わぐりさんいわく、
語源辞典や雑学ウンチク本ではなく、
日本各地を旅するガイドブックなんだとか。
ほう、ガイドブックね、と思いながらページをめくれば、
確かに旅の本でした。
旅といえば、私もこの1か月、日本各地様々なところに行っていましたこともあり、
頭がすぐに旅モードに切り替わり、
わぐりさんと一緒に旅をしている気分になりました。
ということだけでなく、
わぐりさんは、放送作家でもあるので、
文章がイキイキしていて、まさに旅をしている気分になるのですよねえ。
また言葉を扱うお仕事をされているので、表現が粋で美しい。
そういう点でも読んでいて大変楽しかったです。
せっかくですので、わぐりさんが調べた語源をいくつかご紹介しましょう。
私がこの3月に旅した場所の言葉を選んでみました。
・うんともすんとも(熊本県)
・ひとりずもう(愛媛県)
・火ぶたを切る(愛知県)
などです。
そうそう、おとなり石川が語源の言葉もあるんですよ!
「ごり押し」
です。
さて、ごり押しの「ごり」とは何のことかわかりますか?
富山の方ならわかるかな?
魚のことです。
わぐりさんの本を読んでいたら、
「ごり」を食べに石川に行きたくなりました。
「ごり」もそうですが、
わぐりさんは、語源の旅をされる際に、
必ず各地の美味しいものも召し上がっています。
しかも、わぐりさんの表現で紹介されたものは、
全てがとても美味しそうに思えるのです。
だから読んでいてお腹が減ってこまります。(笑)
あ。そういえば、富山が語源の言葉は無いのかしら。
わぐりさん、もし今度富山にいらっしゃることがあれば、
私も同行させてください!(笑)
旅の目的は色々あるけれど、
この本を片手に「語源」を巡る旅、というのも面白そうですね。
とりあえず、私は石川のごりを食べに行きたいわ〜。