ブログトップページはコチラ

10,11 最近見た映画

2011年5月26日

今日は、最近見た映画を2本ご紹介。
どちらも現在、公開中です。

・・・・・

■『シチリア!シチリア!』

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作。
故郷シチリアを舞台とした、監督の自伝的物語です。
といっても主人公は、監督のお父さんですが。

私が印象に残ったのは、表情。
嬉しければ笑うし、気に入らなければむすっとする。
それは、男性も女性も子供も皆そう。
日本人と違って、感情がとてもわかりやすいことが印象に残りました。

中でも、トルナトーレ監督の子供時代を演じた男の子の表情はまぶしかった。
特に最後のあの「うわ〜」という顔をした時の表情。
私は、その顔を見ただけで、心が熱くなりました。
忘れられない表情の1つになりそうです。

ちなみに、今まで私が忘れられないのは、
『ライフ・イズ・ビューティフル』のラストの子供の表情。

それに匹敵する表情だと思いました。
そういえば、こちらもイタリア人のお話でしたね。

それから、トルナトーレ作品に欠かせない
エンニオ・モリコーネの音楽もとても心地よかったです。

・・・・・

■『ブラック・スワン』

予告編から、ホラー的怖さも感じられ、見たくないと思うのだけれど、
でも、気になって仕方ない作品でした。
で、結局見てしまいました。(笑)

ナタリー・ポートマンが、第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いた話題作です。
バレリーナを演じるナタリーポートマンの、
自分自身と闘う様、そのすさまじい演技にくぎ付けになりました。

ナタリー・ポートマン演じるニナの不安が、
具体的な映像になって迫ってくる様に、何度もぞくっときながら、
途中から、客観的に映画を見ているというより、
私の中にニナが入ってきているような感覚で、
なんとも言えない怖さを実感しました。

それにしてもバレリーナや俳優の皆さんは、
役が大きければ大きいほど、あれほどの苦しみを味わうものなのか、と思うと、
今後は、映画や舞台を見る時の見方も変わってきそうです。

実際、ナタリー・ポートマンは、この役を演じることは、辛くなかったのかしら、
と余計な心配をしてしまうのでした。

ああ、今でも、黒鳥が踊る時の、バサッバサッという羽の音が耳から離れない…。

yukikotajima 6:10 pm