ブログトップページはコチラ

36 映画『ノルウェイの森』

2010年12月21日

映画『ノルウェイの森』を小説を読む前に見てしまいました。

小説を読んでから見たかったのですが、間に合わず、というか、我慢ができず。
ちなみに、小説は、以前買ったまま、まだ読んでいません。
でも、映画を見たら、小説を読みたい気持ちがまた強まりましたが♪
近々、読んでみます!

ですので、過去の名作の映画化といっても、
中身を知らない私は、1つの映画作品として0の状態から楽しめました。

この作品を見る年齢によって、感じ方は違うように思い、
もし、自分が主人公たちと同じ年の頃、見ていたら、
どんな感想を持つんだろうと想像しながら見てみました。

30歳を超えた今は、彼らがとても若く見えましたが、
でも、自分のそのころと重ねてみると、
自分の方が大人なのか子どもなのか、わからなくなりました。

そして、思いだしたのです。
当時の自分は、世界がぐっと広がって、
なんでも知っているような気持ちになったかと思えば、
まだまだ知らないこともたくさんあって急に恐怖を感じることもあり、
ふわふわユラユラしていたな、と。

映画を見ながら、徐々にそういう懐かしい感覚がよみがえってきて、
徐々に映画の世界に入っていけました。

実は、途中までは映画に出てくる女子たちの感覚が理解できず、
若い人たちの話を客観的に見ているような感じで、
私、だいぶおばさんになってしまったのかもしれない…と焦っていました。(笑)

彼女たちの、言うことがコロコロ変わったり、
相手の気持ちを試すようなことを言ったり、
自分の本心を隠してものわかりのいい人を演じたりする気持ちが、まったくわからなかった。
でも、当時の自分の気持ちがよみがえってきてからは、
彼女たちの不器用さが心に痛いほど刺さってきて、すごく苦しくなりました。

私自身、気分はすっかり大学生です。(笑)
映画って、ある意味では、催眠のようでもありますね。
忘れていた感覚を呼び覚ましてしまうのですから。

瑞々しいのだけれど、どこかざらっとした映画の質感は、
彼女たちの外に出し切れない思いがにじみ出ているからかもしれません。

yukikotajima 7:10 pm