35『リミット』
2010年6月7日
今日のキノコレ(『grace』内コーナー13:45〜)で
紀伊國屋書店富山店の朝加さんにご紹介いただく本を私からも軽く紹介。
朝加さんの紹介文は、コチラを読んでね↓
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_995.html
放送終了後、今夜にはポッドキャストでパソコン上でもお聞きいただけます♪
今回の本の舞台は、なんとラジオ!
深夜の人気番組に「この番組を聞いたら死のうと思う」というメールが届きます。
主人公は、ディレクターの安岡。
彼は、このメールが本物であると信じ、
番組で取り扱うことをパーソナリティや局の上司に言います。
ところが、局の幹部はいたずらの可能性も否定できないとして、NGを出します。
また、人気お笑いパーソナリティの奥田も取り合わず。
そして、番組は始まってしまい…。
というお話です。
私自身、ラジオマン(ラジオウーマン?)であるため、他人事とは思えず、
もし自分だったら、どうするだろう?と思いながら読んでいたため、
まっさらな気持ちでは読めない部分もありました。
これはリアルじゃないな、とか、これはオーバーすぎる、とかね。
具体的なことを言うと、色々な方面に迷惑がかかりそうなので、言いませんが(笑)。
でも、作品としてはとても楽しめました。
熱い気持ちで仕事をする人のお話はとても面白いので。
そういえば、安岡が「勘」という言葉を何度も使うのですが、
私にもわかるような気がしました。
いただいたメッセージを信じるか、信じないか。それは、全て勘でしかありません。
でも、なんとなく、わかるんですよね。その人の思いの強さが。
そして、たいていの場合、私も、この安岡のように考えすぎてしまうことが多いです…。
ラジオの生放送がそのまま文字起こしされているような箇所も多く、
「読むラジオ」のような感じでした。
きっと普段からラジオを聞き慣れている方にとっては、より楽しめると思いますよ!
最後に1つお願いがあります。
この作品は、小説としては楽しめます。
でも、あくまでもフィクションです。
面白がって、私の番組で試すようなことはしないでね。