『1Q84』33・34
2009年7月5日
5月29日の発売以来、ついに100万部を達成した、
村上春樹さんの最新長編小説『1Q84(いちきゅうはちよん)』
をやっと読みました。
『1Q84 BOOK1<4月−6月>』
『1Q84 BOOK2<7月−9月>』
この2冊です。
でも、2冊と言いつつ、4冊分くらいあったんじゃないか、と思うくらいのボリュームでした。
量だけでなく、内容の濃さもボリュームがありました。
これはどういことなのだろう?と深読みしていると、本当に先に進みません。
私も久しぶりに読むのに時間がかかった本でした。
でも、その分たっぷり春樹ワールドを楽しめたのでよかったのですが♪
気になるタイトルの1Q84年は、1984年とは微妙に異なる世界のこと。
主人公は2人。青豆という名の女性と天吾という男性。
その2人の主人公が交互に入れ替わりながら話が進んでいきます。
発売前はまったく中身が明らかにされなかったので、
できれば、これから本を読む方もあまり様々な情報を入れずに、
まっさらな状態で読むのがいいと思います。
ですので、いつもは長文の感想を書く私も今回はあまり触れないことにします。
本編と関係ないところで感想を述べるなら、
この本には、たくさんの登場人物が出てくるけれど、
一人ひとりが際立っているので、
「あれ、この人誰だっけ?」と前のページに戻って確認するようなことはなく、
非常に読みやすいということ。
でも、「際立つ」といっても強烈な個性の人物ばかりというわけでもないのです。
気付いたら、私の心にしっかりと印象付けられているのです。
そうなの。
この本は、人物だけではなく「気付いたら、こうだった」ということが多いのです。
それは、私だけではなく、登場人物たちも感じています。
「気付いたら○○だった」
無意識のうちに変化が生じているんですよ!
どうですか?なんかワクワクしてきませんか?
ぜひ、あなたもこの感覚味わってみてください!
はまるよ〜。