13『教科書でおぼえた名詩』
2009年4月15日
もう、当たり前のように発声練習で使っていたので、
「ゆきれぽ」に載せるの忘れていました。
4月6日のgrace内コーナー「キノコレ」で、
紀伊國屋書店富山店の朝加さんオススメの本として、
ご紹介いただいた本『教科書でおぼえた名詩(文藝春秋編)』
を今日はご紹介します。
graceのインフォにも本の紹介がありますが、
この本は、まさに本のタイトルどおり、
昭和20年代から平成8年までの
中学・高校の国語の教科書から抜粋した作品250篇がおさめられています。
知らない作品もありましたが、
そういえば、これ、必死に覚えたなぁ、と思える懐かしいものもあり、
一気に最後まで読んでしまいました。
私は、最初にパラパラっと目を通した瞬間、
これは、毎日の発声練習に使えると思い、即購入!
音読にもってこいなのです。
たった505円で、250篇のステキな名詩に出会えるなんて、すごいですよ!
505円で、こんなに心が豊かになれる本は、そうはないと思います。
私が、一番心うたれたのは、
茨木のり子(いばらぎ・のりこ)さんの『自分の感受性くらい』という詩です。
最初のこの3行を読んだ瞬間、胸がズキンと痛くなって、涙があふれてきました。
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
胸がジンジン痛んだけれど、読んだ後は清々しかったです。
楽な方、楽な方に逃げようとしていた自分を現実に戻してくれた、
といっても過言ではないかもしれません。
甘えそうになったときは、いつもこの作品を音読しようと思います。
他にも、忘れていた素敵な言葉がたくさんありました。
子供の頃は、ただ「音」としてしか認識していなかった詩が、
今は、ちゃんと「意味」をもって、心に届くことが新鮮でした。
まもなくやってくるGW。
ポケットにしのばせて、空き時間にちょっとずつ読んでみてはいかが?
◆キノコレは、graceのHPのインフォメーション紹介文が載っています。
また、ポッドキャストでもお聞きいただけます!