男は謀略 女は知略
2008年12月21日
内館牧子さんのエッセイ『男は謀略 女は知略』を読みました。
このエッセイは、1995〜1996年に「週刊ポスト」に掲載されたものです。
内館さんが大好きな相撲の話はもちろん、
愉快な女友達の話、街で出会った様々な人の話、
脚本を担当したNHK大河ドラマ「毛利元就」の裏話など、
内容は多岐にわたっています。
毛利元就のお話は、大変興味深く、勉強になりました。
大河ドラマで取り上げる人物がどのように決まっていくのか、とか、
内館さんが、なぜ毛利元就に惚れたのか、など、裏話が満載です。
仕方なくとか、いやいやではなく、
その仕事に関わる全ての人が、同じ気持ちで、一つの目標に向かっていく・・・。
結果に対してのいい予感を皆が感じて、
気持ちが先走っていく感じが文章から伝わってきて、
読みながら私も一緒に参加しているような気持ちになって楽しかったです。
それから、個性豊かでやや毒舌気味の女友達の話は、笑えました!
お友達の返しの痛快なことと言ったら。
仲がいいからこそのクールな対応がとても面白い。
女同士って、そういうところあるんですよね〜。
きっと、女性の皆さんは、共感できるんじゃないかしら!
そうそう!
一つの事柄(特に恋愛)に対する男女のすれ違い話も多かったのですが、
12年経った今も変わらないのね、と思わず苦笑い。
一言で言うなら、女性は強い、いや、図々しいと言った方が正しいかな。笑
お菓子をボリボリ食べながら、
女性同士でワイワイ賑やかにお話しているような気分になった1冊でした。