GSワンダーランド
2008年12月2日
感想を書くのが、大変遅くなってしまいました。
先日、映画「GSワンダーランド」を見ました。
1968年。GS(グループサウンズ)ブームの頃のお話です。
新人バンドを探していたファインレコーズは、小さな事務所にスカウトを依頼。
たまたま近くで演奏していた男性たちが、
男性4人組の「ザ・タイツメン」として、デビューすることに・・・。
空前のバンドブームの中、音楽のジャンルも、衣装も、ほとんど出尽くしていた中、
残っていたのが、「白タイツの王子様風」だったことから、
「ザ・タイツメン」と名づけられてしまった彼ら。
レコード会社のトップが「民謡だ!」といえば、民謡を歌わされ、
「タイツだ!」といわれれば、タイツを履く。
そんな中、彼らのこだわりは一切なくなり、
とりあえず、上からの命令どおりにやるのみになります。
この「鶴の一声」は、何も音楽業界だけではなく、
どこの組織でも同じなのかもしれませんね。
簡単に考えればわかるものを、トップ思いつきでたくさんの社員たちが振り回される。
意味も無く発した一言により、社員たちがなんとか後付けで意味を見出し、
もしくは何も考えないようにして・・・。
よく耳にする話です。
私も今まで似たようなことを相談されたことが何度となくあります。
いつの時代も、どこでも同じなのね・・・と、映画を見ながら、とてもリアルに心に響きました。
映画は、娯楽性は強いけれど、でも、筋にあるものはリアルで、面白かったです。