あさきゆめみし
2008年11月24日
今年は「源氏物語」が世に登場してからちょうど千年目です。
京都では、『源氏物語千年紀』の様々なイベントが行われています。
私が、このことを知ったのは、夏に京都を旅行した時でした。
その後、テレビや雑誌などでも『源氏物語』の特集を見ることが増え、
私も、せっかくなら、もう一度勉強してみよう!と思い、
この週末、12年ぶりに、『源氏物語』を漫画化した
『あさきゆめみし/大和和紀(やまと・わき)』を読みました。
12年前といえば、私は18歳。
大学受験の前に、勉強がてら読んだ方も多いかもしれませんが、
私も、受験のために読んだ1人です。
当時も面白いと思ったけれど、
30歳になった今読んでみて、その面白さにあらためて気づきました。
というか、18歳の私は、この源氏物語を読んで何を感じたのだろう。
思い出そうにも、まったく思い出せない・・・。
さて。
この週末、暇さえあれば、ずっと漫画を読んでいました。
でも、文字も多いし、登場人物も多いので、読むのに時間がかかる!
普通の漫画の2倍の時間はかかったと思います。
おかげで、週末は、ほぼ『源氏物語』のことしか考えていませんでした。
ちなみに、『あさきゆめみし』は13巻(ラスト3巻は『宇治十帖』)あります。
読み終えたときは、達成感がありました。
そして、今度は、瀬戸内寂聴さんの『寂聴と読む源氏物語』を読み始めました。
こうなったら、しばらくは『源氏物語』の世界を堪能してみようと思いまして。
そして、ある程度、勉強したら、
京都に『源氏物語』のゆかりの地を巡る旅に出ようと思っています。
『源氏物語』は、学生の時に勉強したきりという方も多いと思いますが、
せっかく今年は『源氏物語千年紀』ですし、
あなたも久しぶりに『源氏物語』読んでみてはいかがでしょう。
私は、とても楽しかったですよー。
ちなみに、源氏物語の話をするときに必ず出てくるのが、
登場人物の中で、どの女性が好きか?というもの。
私は、昔は「明石の君」が好きだったけれど、
今回、いいなと思ったのは、その娘の「明石の姫君」と、
光源氏の最初の正妻「葵の上」、
そして、光源氏が須磨に流される原因となった「朧月夜」
が、気になりました。
どの女性も、自分の運命を受け入れ、しかしプライドを失わずに、
強く生きようとしている。
したたかでありながら、しなやかさもある女性たちの生き様は、かっこいい。
当分、『源氏物語』熱は、冷めそうにありません・・・。