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アヒルと鴨のコインロッカー

2008年5月12日

『アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎 (創元推理文庫)』

原作は、数々の賞を受賞した話題作です。
去年映画化され、今年1月にはDVDも発売されました。

私は、ここ数年、伊坂ワールドが心地よくてたまららないのです。
最新作『ゴールデンスランバー』も最高に面白かったし、
初めて読んだ『重力ピエロ』の衝撃は今でも忘れられません。

そして『アヒル〜』。
やっと味わえました。
まず、スカパーでやっていた映画を見ました。

ボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌いながら、
引越しの片づけをしている少年、椎名。
そこに、全身黒ずくめの長身の青年・河崎が現れ、
突然「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきます。
そして、なぜか、椎名は一緒に書店に向かってしまいます・・・。

映画では、
椎名を濱田岳(はまだ・がく)さん。
河崎を瑛太さんが演じています。

現在と2年前の話が交互に出てきます。
時間軸の異なる二つのストーリーが、どのように結びつくのか、
作品タイトルはどこからきているのか、
ゆっくり全編通して、知ることができます。

作品によっては、最後のオチが途中でわかってしまうものもありますが、
この作品は、最後の最後までわからないと思います。
とくにタイトルの意味は最後まで見ないと絶対にわかりません。

私は映画を先に見て、その直後、原作を読みました。
映画では、ボブ・ディランの『風に吹かれて』が印象的に使われていて、
映画を見終えた後も、ずっと頭の中から曲が離れなくて、
とうとう私はCDを買って、ボブ・ディランの曲を聴きながら、原作を読みました。

伊坂作品は、音楽が効果的に使われていることが多いので、
本を読んでいるだけでも音が聞こえてくるんです。
まぁ。私の場合、実際に曲を聞きながら読んでいますが・・・(笑)。

原作は、2年前と現在の話が交互に描かれ、2つの話は主人公が異なります。
こういった書き方は非常に伊坂作品らしい。
私は、映画でストーリーを知っていたので、
細かい表現などにも注意しながら、読みすすめました。

映画&小説ともに、とても面白かった!!!
私は映画を先に見て小説を読みましたが、この流れはとてもいい!
映画で描かれていないエピソードは、
おまけっぽく感じられ、得した気持ちになるから不思議。
もし逆だったら、なんであのエピソードを外すかなぁ!
とイライラしそうですもん(笑)。
順番って大切ですね〜。

『アヒルと鴨のコインロッカー』
DVD&小説、できればどちらも味わってみてください♪
その場合、DVDを先にご覧になることをオススメします〜!

yukikotajima 9:50 am