マイ・ブルーベリー・ナイツ
2008年4月3日
現在公開中、歌姫ノラ・ジョーンズ主演の映画
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を見てきました。
私が見た日は、女性同士、女性一人、カップルのお客さんが多く、
全体的に女性が多かったように思います。
確かに映画のポスターやパンフレットの
キスする二人の美しい様子は女性好みかもね。
監督は『恋する惑星』のウォン・カーウァイ。
今回のテーマは「旅と距離」。
失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、
彼の家の近くのカフェで、
ブルーベリーパイを食べながら、オーナーのジェレミーに話を聞いてもらうことで、
失恋から立ち直ろうとしますが、結局立ち直れず、自分探しの旅に出ます。
旅先では様々な人と出会います。
別れた妻への愛を断ち切れずアルコール中毒になった男とその元妻。
人を信じないことを信念とする若く美しいギャンブラー。
彼らを近くで見ることで、エリザベスの心にも変化が生じてきます。
人の心は、そう簡単に変わるものでもないし、割り切れるものでもありません。
でも、乗り越えていかなければ生きていけない。
一つの事柄を忘れようとする時、わざと気付かないふりをして、
自分の心に鍵をかけてしまうことは簡単だけど、
でも、一度自分の本当の気持ちに正直になってみると、
その瞬間は心が痛くて辛くて、涙があふれてくるかもしれないけれど、
その後は、すっきりするのかもね。
映画を見ながら、色々なことにあいまいなまま逃げようとしている自分に気付き、
心がちくっと痛くなりました。
最近、本気で自分の心と向き合っていないかもなぁってね〜。
さて。
この映画は、とても映画らしい映画でした。
さすがウォン・カーウァイ監督作品だなぁと思える独特な世界観にうっとり。
雰囲気も間も色使いも質感も、とてもいい。
映画のどのシーンを切り取っても名シーンと言えそうなくらいに美しい。
ノラが選曲したという映画音楽もとてもいい♪バランスが心地いい。
エンドロールの文字が、普通は黒地に白のところがブルーベリー色なのもかわいい。
そうそう!
忘れちゃいけない。
ジュード・ロウの、多くを語り過ぎないところも素敵。
じーっと見つめて、少し微笑む様子に・・・
きっと女子は皆、恋に落ちるんだろうなぁ。
女子度が上がる↑映画です!