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エリザベス:ゴールデン・エイジ

2008年2月18日

スクリーンの中の、美しく、高貴で、凛としたエリザベスの姿を観た瞬間、
私は、心をわしづかみにされました。

先週土曜日に公開された映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を見ました。

イングランド国王の娘として生まれながらも、
私生児の烙印を押されたエリザベスが、
25歳で女王になるまで、国と結婚するまでを描いた
『エリザベス』(98)の続編です。

今回は、女王としての、また、女性としての様々な問題と闘いながら、
“ゴールデン・エイジ”(黄金時代)を築いていく様子を描いています。

私は前作を見ずに『ゴールデン・エイジ』を見ました。
さらに、歴史的背景もほとんど知らないまま。
(実は、高校1年生の4月に、カタカナだらけの世界史への苦手意識がうまれ、
 それ以来、まったく世界史を勉強する気になれなくなってしまったのです…。
 その分?日本史は大好きです)
だから、ストーリーももちろんわからず、
一つの作品として楽しむことができました。

誰が敵か味方かわからず、常に命を狙われている状況にあるにもかかわらず、
怯えは心の中にしまい、物怖じしている様子などは、外には見せないエリザベス。

でも、そんなエリザベスのもとに、ひとりの航海士ローリーが現れます。
そして、国と結婚し、ヴァージン・クィーンとなり、封印したはずの「女性」が、
女王の中に戻ってきます。
気丈に振舞ってきた女王でしたが、
彼との出会いで、彼女の言動にも変化が生じていきます。

孤高の存在であって、誰にも甘えられない、
エリザベスの孤独を思ったら、
私は、いたたまれない気持ちになって、胸がしめつけられました。

そして、家に帰ってすぐ、前作『エリザベス』を見ました。
『ゴールデン・エイジ』では一切見せなかった、
穏やかで無邪気な表情を見せていました。
ここから、気高い女王になったのか、と思ったら、
ますます感動が高まっていって、
エリザベスという一人の女性が本当に好きになりました。

でも、ここまで私がはまったのは、
エリザベスをケイト・ブランシェットが演じているからだと思うのです。
彼女じゃなければ、私はここまで惹きつけられなかったかもしれません。

これからこの作品をご覧になる場合は、
可能なら、まずは前作『エリザベス』をご覧になってみてください。

「女王エリザベス」の表情一つをとっても、
とらえ方がかわってくると思いますよ。

『エリザベス:ゴールデン・エイジ』。
素晴らしい映画でした。

yukikotajima 10:42 am