グラスホッパー
2007年9月24日
伊坂幸太郎さんの『グラスホッパー』を読みました。
「押し屋」と呼ばれる殺し屋。
「自殺専門」の殺し屋。
「ナイフ使い」の殺し屋。
など、物騒な方たちがたくさん出てきます。
口に出すのもはばかられますね。
確かに、扱っているテーマは、重いです。
人の最期の描写が、あまりにも生々しく、本でよかったと思う。
映像では絶対に見たくない。
でも、ストーリーそのものは、疾走感に満ちていて面白かったです。
バラバラの主人公たちが、
段々近づいていく様は、ページをめくる手がとまらず、
読むスピードも一気に加速されます。
この作品の描き方は、
文庫の「解説」によると、
「三人の登場人物が交互に語り手を務める、他視点の一人称小説」。
主人公が、交互に変わっていきます。
ある出来事を同じ時間軸で進んでいくときもあれば、
時間軸が過去に戻る場合もある。
同じものを見ていても、人によって見方や感じ方は様々。
そんな彼らが線から点になったとき。。。
わーお!
読み終えたあと、
深呼吸をしたくなりました。
なんか、夢中になって読みすぎて、
息をしていたのを忘れていたような感じがして、
あ、息しなきゃって、思ったのでした(笑)。
今読み返して思ったのだけど、
なんか、よくわからない感想ですね(笑)。
一言で言えば面白かったです(笑)。