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『ミス・ポター』

2007年9月23日

映画『ミス・ポター』を見てきました。

「ピーターラビット」の作者・ビアトリクス・ポターの半生を描いた心温まる作品です。
監督は、私も大好きな映画『ベイブ』の、クリス・ヌーナン。
主人公ポターは、レニー・ゼルウィガーが演じています。

お嬢様のポターは、昔から動物の絵を描くのが大好き。
友達は、自分が生み出したキャラクターのみ。
映画の中では、そんなキャラクターが、絵から飛び出し感情を伴って動きます!
動いている様子は、もちろんポターにしか見えません。

ポターは、30歳を過ぎても結婚はしないし、
友達はいないし、部屋の中でイラストを書きながらイラストと会話をする日々。。。
今の時代なら、まだ理解できそうですが(いや、そうでもないかな)、
このお話は、1900年代、ビクトリア時代のお話です。
周りから理解を得るのはなかなか難しい時代です。

そんな彼女が、
絵本の出版をすることになり、
様々な初体験をしていきます。

絵本の出版はもちろん、恋も、一人暮らしも、全て初めて。
ミス・ポターの反応は、全てにおいて、まっすぐでピュアです。

「ピーターラービット」は、そんな彼女のまっすぐな思いから生まれたものなのですね。

大人になるにつれ、
ピュアな気持ちは薄れていきますよね。

自分の心のまわりに邪魔なものがたくさんまとわりついていて、
心が感じたモノが、
脳を伝わり、口から発するとき、感情として外に発せられるとき、
100%同じモノとして出てくることは少ないような気がするんです。

だからこそ、
この映画は、見ていて気持ちよかった。

年齢なんて関係ないんじゃないか?
私はもう○○歳だから・・・
なんて、自分で勝手に限界を決めてしまうのはよくないなって、
ポターを見ていて思いました。

映画を見終えたあと、
世界が少し透き通っていたように感じられました。

yukikotajima 11:01 am