『ヒロシマナガサキ』
2007年9月9日
今日、東京・岩波ホールで、映画『ヒロシマナガサキ』を見ました。
小川もこさんに、絶対に見るべき!
と言われていたものの、富山での公開もなく、
ずっとやきもきしていました。
そして、今日やっと見ることができました。
久和アナの日記にも感想が書かれていますが、
一緒に見にいったわけではないんです。
久和アナが見たのは昨日ですしね。
まぁそんなことはどうでもいいのですが(笑)、
二人ともたまたま関心があった、ということです。
『ヒロシマナガサキ』。
タイトルを見ただけで、なんとなく中身がわかるのではないでしょうか。
ロサンゼルス生まれの日系三世、スティーヴン・オカザキ監督が、
自ら、日本を訪れ、500人以上の被爆者に会い、取材を重ね、
25年の歳月をかけて完成させたドキュメンタリー映画です。
映画は、14人の被爆者と原爆投下に関与した4人のアメリカ人の証言を軸に、
広島と長崎の真実を描いています。
この作品には、ドキュメンタリー作品にありがちなナレーションはありません。
泣かせようとか、
誰かを悪者にしようとか、
そういったものは一切ありません。
こうするべき、というものがない。
あるのは、真実のみ。
被爆者が一点を見つめながら、
原爆体験を話しているのを聞きながら、
まったく60年以上も前の話をしているように感じられませんでした。
まるで昨日の出来事のようでした。
辛い話が続きました。
でも、大声で怒りをあらわにしながら、
感情的に話をする被爆者は誰一人としていませんでした。
淡々と真実を語ります。
劇場内からは、すすり泣く声。
年配の方も多くご覧になっていました。
もしかしたら、遠くから東京まで見に来られていた方もいらっしゃったかもしれません。
原爆がどれほど恐ろしいもので悲しいものか。
私は、想像することはできても、
悲しいかな、被爆者と同じ痛みを感じることはできません。
でも「仕方ない」とは思わない。自分にできることもある。
まずは、伝えたい。この映画を!
現在、世界には広島に落とされた原子爆弾の40万個に相当する核兵器がある、
と言われているそうです。
どうして「核兵器」を作るのだろう。
被爆の本当の苦しみを知っていたら、
核兵器を作ろう、なんて気持ちには絶対にならないはず。
核を作り、保有する人たちは、
「核」のことを本当に知っているのだろうか。
知っていて、全てわかっていて、作っている(作らせている)のなら、、、
本当にばかげているし、悲しいことです。
どうしたら、地球上から「核兵器」が、「核の恐怖」が、無くなるのでしょうか。
いつになったら、人は気づくのでしょうか。
映画『ヒロシマナガサキ』
一人でも多くの人に、というか、全世界の人に見てほしい映画です。
まずは、富山での上映を強く望みます。