蟲師(むしし)
2007年3月24日
『蟲師』。
大人気コミックの映画化です。
ちなみに、私も読者のひとりです。
なので、コミックがどのように映画化されるのか、
非常に興味深くもあり、心配でもありました。
ちなみに、ここでいうところの心配は、
コミックの世界観が、大きく変わっていたらどうしよう?
とか、イメージと違ったらどうしよう?
ということではありません。
コミックでは、白黒で、線で、描かれていた蟲たちが、
映画では、立体的に、色を伴って、実在するものとして描かれるわけです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
私は、大の虫嫌いです。
虫にも命はあるし、大切にしきゃいけない、というのはわかる。
でも、苦手なんです。
私は、怒られても泣かないけど、虫を目の前にしたら泣きます。本当です。
それくらいに、苦手。
たしかに、普通の虫と、『蟲師』でいうところの「蟲」は、ちょっと違う。
「蟲」は、時には人間にとりつき、奇妙な自然現象を引き起こす、妖しい生き物のこと。
『蟲師』は、その「蟲」から人々を救い、心を癒す人のことです。
「医師」に近いのかなぁ。
簡単に言えば、「ヒーロー」です。
でも、とってもおだやかなヒーロー。
その、蟲師、ギンコを演じるのが、私の大好きなジョーさま♪
オダギリジョーさんです。
「間」を大切にしたというだけあって、
全体的な空気感は、ゆったりしています。
豊かな自然の中をただギンコが歩いているだけで、とても美しい。
神秘的で、浮遊感があって、非常におだやか。
そんな中を、不気味な影が見え隠れしている。
そして・・・。
私は、目を覆ったまま、耳をふさいだまま、
もう、限界かもしれない、と何度も思ってしまったのでした。
蟲たちは、想像以上に私を苦しめました。
でも、もうだめ、と思って目を開けると、
そこには、美しいギンコさま。
・・・っぽ。やっぱり最後まで観よう♪
と、気持ちが上がったり下がったりしながらの鑑賞でした。
ストーリーは二つの時代の話が同時進行して・・と、
常に目を離せない展開でした。
(といいつつ、蟲が登場すると目を覆っていましたが・・・笑)
数々のオダギリ作品の中でも、
かっこよさで言ったら、私はかなり上位にくる作品でした♪
ジョーさまファンの方は是非!