イケズ美人
2007年2月13日
「いけず」とは、
辞書によると
「 (関西地方で)意地が悪いこと。また、そういう人や、そのさま。」
とあります。
昨晩、入江敦彦さんの 『イケズ美人』を読みました。
本の帯の「棘(とげ)があるからこそ薔薇は美しい」。
この一言に、ぐっと惹かれ、中身も確認せずに購入。
そのため読み始めるまでどんな本なのか、まったくわかりませんでした(笑)。
たまにはそんな出会い方もあるもんです。。。
日々生活をしていると、はぁ??と思うことや、
ちっ!と思うことって、ありますよね〜?
そんな時、ガツンと何か言ってやりたいと思う・・・
けれども、これが、なかなか言えない。
でも、この本の中の「イケズ美人」は、
どんな理不尽にも、さら〜っと嫌味で返します(笑)。
本の中の例え話なのに、
「よくぞ言ってくれた!」と声に出したくなってしまうほどに爽快。
チクリと刺さる痛さがいい。
相手の困った顔を想像し、思わずニヤリ。
あら、私ってば、かなり性格悪い??(笑)
私が一番なるほど、と思ったのが、
「 本当に頼れるヤツは、
不言実行の人徳者でも有言実行の自信家でもなく、
人間味のある、苦言実行のリアリスト 」
という一文。
わかるなぁ。
でも「棘」を持ちつつ「美しく」って、うーん。難しい。
分量を間違えると、ただの勘違いな嫌味女になってしまいますからね〜(笑)。
かしこさを感じさせる大人な返しのできる女性。
あこがれます。
「イケズ美人」。
スパイスのよ〜く効いた1冊です。