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高橋まゆみ人形展 こころの原風景

2024年10月28日

10月も残りわずかとなりましたね。

気温はまだ高く暖かい日が続いていますが、

少しずつ紅葉も進んできて、秋を感じています!

 

さて、先週のSTEP!では、魚津市の新川文化ホールの常設展示室で開始中の「高橋まゆみ人形展 こころの原風景」をご紹介しました!

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まずは、高橋まゆみさんについて、詳しくご紹介しましょう。

高橋まゆみさんは、お隣長野県出身で現在は長野県飯山市に住む人形作家です。

飯山市に嫁いだことをきっかけに、この土地で暮らす人々を題材に、

人形制作を行っています。

 

今回、魚津市で行われている企画展のタイトルに、「こころの原風景」とあるんですが、

高橋まゆみさんが制作する人形は、

昔懐かしい景色なんですよね。

 

富山県では、2005年に砺波市で高橋まゆみさんの人形展を行っていまして、

魚津市では今回初めてとなります!

 

今回の人形展は、魚津市と高橋さんが住んでいる長野県飯山市が、

観光交流・災害応援協定を結んでいるご縁で開催することになったそうですよ~!

 

私は、この人形展の主催の魚津市教育委員会・生涯学習・スポーツ課の布野久美子さんと感想を伝えあいながら、作品を見てきました。

 

じっくり見させていただいたんですが、

なんだろうな~、なぜか本当に涙がでてくるというか。

もうなくなっているんですが、子供の頃に一緒にすんでいた祖父母を思い出しながら、見ていましたね。

 

今回の「高橋まゆみ人形展 こころの原風景」では、

35体の人形、17作品が展示されています。

 

どの作品もすごくよかったんですが、

その中でも私の特にお気に入りの作品をいくつかご紹介しましょう。

 

まず、ご紹介する作品は、「願い」です。

今回の人形展のチラシにも掲載されている作品です。

 

これは、お地蔵様を小さな女の子とおじいちゃん、おばあちゃんの3人で祈っている様子を表現しています。

 

少しよそ行きの素敵なお洋服をきて、

おじいちゃんは片膝をついて手を合わせ、おばあちゃんは両膝をついて、

小さな子は立ったまま手を合わせているのも、

個性が出ていて、そこまで考えて作っていらっしゃるんだなと感じました。

 

あと、女の子は少し空を見上げながら祈っているのが、

印象的でしたね~!

 

3人は、どんなことを願っているんでしょうか。

 

続いて、ご紹介するのは、「馬とび」です。

 

リスナーのみなさんのなかには、子供の頃に馬とびしたかたも多いのではないでしょうか。

私も、学校などで、馬とびしていましたね~!

 

男の子が膝に手をついて前屈していて、

その上を女の子が軽やかに飛び、

それを楽しそうに見ている子供たちがいます~!

 

私と布野さんで、昔やりましたよね!

懐かしいですよね~とすごい話が盛り上がったんですが、

最近の学校では馬とびをやらないところも多いらしく、

いつのまにか懐かしい風景になっていたんだなとびっくりしました。

 

続いてご紹介するのは、「おそろい」という作品です。

とってもほっこりする作品で、

特にお気に入りですね~!

 

おそろいの半天と帽子をきたおばあちゃんとお孫さんが並んでいます!

2人とも、すごい幸せそうな表情をしていて、

おそろいがすごい嬉しいんだなぁと伝わってくるんですよ~!

 

私の想像なんですが、たぶんかぶっている茶色の毛糸の帽子は、

おばあちゃんが一生懸命編んだんじゃないかな~と思うんですよね。

人形なんですが、すごく幸せをおすそ分けしてもらったような感じです。

 

また、いくつかの作品には作品タイトルの横に、

詩が書いてあります。

 

この作品には、かくれんぼ 雲からのぞいたお陽さまに、そろいの半天見せびらかしてという詩がつけられています。

 

お陽さまに、いいでしょ~このおそろいの半天!と思いながら着ているのかなと思うと、

とっても可愛らしいですよね~!

 

最後にご紹介する作品は、「いつくしみ」です。

おじいちゃんとおばあちゃんが寄り添っている作品です。

微笑ましいな~とみていたんですが、

布野さんによると、アルツハイマー病になってしまったおばあちゃんを、

おじいちゃんが支えているというシーンなんだそうです。

 

たしかによく見てみると、おばあちゃんは右左で別の靴を履き、

すごくキラキラとした屈託のない笑顔、

その横でおじいちゃんがおばあちゃんのことがすごく大切なんだなという表情をしているんですよね。

 

病気になっても、お互いを思いながらすごしている様子にぐっときましたね。

 

今ご紹介した他にも、石焼き芋屋台の様子や田舎のバス停でバスを待つ様子など、

日常の一幕をきりとった作品が並んでいます。

 

そして感想ノートが設置されていて、少し訪れた方の感想も拝見したんですが、

「父母、兄弟、近所の人の面影、愛情いっぱいのゆとりある時代が懐かしい」

「うちのおばあちゃん発見!」

「温度と音、香りを感じる展覧会」などと書いてあり、

そういう見方もあるな~!とより深く展覧会を見ることができました!

 

個人的には、小学1年生の子が、

「おいもをたべているところが、とてもしあわせですてきだった」と書いていて、

子供から大人まで、心に響く展覧会なんだなと感じましたね。

 

また、人形の作り方なども紹介されていますよ~!

 

ぜひ、みなさんも高橋まゆみさんの人形をゆっくり楽しんでくださいね!

 

今回、じっくりみてきたんですが、

本当に心が温かくなる人形展でした。

また、一人で見るのもいいですが、誰かと一緒にみると感想も話せますし、

話のきっかけにもなると思います!

そして、長野県の飯山市には高橋まゆみ人形館があります。

魚津市の人形展をみて、もっと見たいな~と思ったら、少し足をのばして飯山市にも行ってみてくださいね!

 

今日は、魚津市で行われている「高橋まゆみ人形展 こころの原風景」をご紹介しました!

 

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「高橋まゆみ人形展 こころの原風景」

会場 魚津市の新川文化ホールの常設展示室

期間 11月24日(日)まで

費用 無料

詳しくは、こちらから。

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mizunashi 12:00 PM