ブログトップページはコチラ

素数とバレーボール

2024年9月27日

今週に入り、少し暑さも和らぎましたね。

秋は、気温もちょうどよくいろいろなことが楽しめる季節ですが、

読書の秋でもありますよね~!

 

今回は、水梨子オススメの一冊をご紹介しましょう!

 

今回は、講談社文庫から発売されている平岡陽明さんの「素数とバレーボール」をご紹介します!

image0

この物語は、岸高バレー部に所属していた6人のものがたりです。

 

41歳の誕生日の日、

部員だった一人「ガンプ君」から、

「41歳の誕生日おめでとう」とメッセージがとどきます。

 

そのメッセージには、2つのお願いとともに

「500万ドルのストックオプションをプレゼントするよ。」と。

 

そのお願いは、一つは、バレー部の仲間が一人消息不明だから見つけ出してほしい。

もう一つは、5万年後、岸高バレー部を再結成することになったら、また入部してほしいということ。

 

こんなメールが届いたら、

正直、特殊詐欺かなと思いますよね(笑)

 

このメールを受け取った岸高バレー部のメンバーも一度は怪しみ無視をするんですが、

1人が、こんなメールが来たと仲間に連絡したことで、

久しぶりに4人で集まることに。

 

4人は、ガンプ君と行方不明のもう一人の部員の消息、メールの審議を探り出すという物語です。

 

そして、この小説は、

メールが届いた4人の視点で物語が進んでいきます!

 

上司のパワハラに悩みつつ単身赴任中のひと

レストランなどを紹介する雑誌の編集社で契約社員として働く人

富裕層向けの旅行会社で働く人

出世街道をすすむひと

 

厄年の41歳を、それぞれの生き方をしている4人。

 

それぞれ、なにかしら訳ありの事情をかかえていて、

読みながら少し苦しくなることもあったんですが、

リアルで引き込まれましたね。

 

ガンプ君は、なぜあんなメールをおくったのか、

そして、あのメールを受け取って岸高バレー部と再開したあと、

それぞれがどのように人生を歩んでいくのか。

 

いろんな生き方があり、面白いなぁと思いながら、

私も読んでいました。

 

そして、タイトルにもある「素数」

素数というのは、1 と自分自身でしかわりきれない自然数のことです。

たとえば、2、3、5、7、11、13、17、23、29、31、37、41・・・などです。

41歳というのは、厄年でもあり、素数の年でもあります。

 

なぜ素数が取り上げられているのかは、本を読んで確かめてみてくださいね!

 

41歳というと、

今年26になる私からすると、41歳の自分がどんな生活をしているのか、

生き方をしているのか、なかなか想像できないな~と思いました。

 

きっと主人公たちと同年代の方は共感できるポイントがあると思いますし、

主人公より年上のかたは、40代前半はどんな生き方をしていたのか、

そして私のように40代未満の方は、どんな未来が待っているのか。

考えながら読むのも楽しいと思います!

 

結構、ここにでてくるバレー部の6人は、

仕事も違えば、考え方も違うので、

1冊の小説なのに、6人分の物語を読んだような満足感もありました。

 

それぞれがどんな人生を歩んでいるか、

そして、ガンプ君の消息やお願いにあった5万年後にバレー部の再結成とはどういうことなのかは、ぜひこの本を読んで確かめてみてくださいね!

 

今日は、講談社文庫から発売されている平岡陽明さんの「素数とバレーボール」をご紹介しました!

 

mizunashi 8:00 PM