≪infinity~mirage≫
2023年9月11日
少し気温が下がり、お出かけしやすい時期になりましたね~!
みなさん、富山市から黒部市方面に向かう際、
生地灯台のところに、オレンジ色のローマ字のMを見かけたことはありませんか?
場所によっては、国道8号からもみえたりします。
オレンジのMのマークは、
黒部市美術館と魚津埋没林博物館が共同で行っている、
≪infinity~mirage≫プロジェクトです!
今日は、この≪infinity~mirage≫~プロジェクトご紹介します!
実は、オレンジのMのマークは
生地海岸に設置されたアート作品なんです!
魚津方面から見ると、蜃気楼でMの文字が反転し、
「∞」の文字になります!
自然と人間で作り上げる作品です。
このアート作品を作ったのは、
アートユニットの山下麻衣さんと小林直人さんです!
お2人は、千葉県を拠点に活動していて、
2021年に黒部市美術館でも展示を行っています!
その際、富山県内各地をまわったそうです。
その中で、魚津埋没林博物館で蜃気楼のことを知り、
興味をもったそうです。
もともと、文字を反転させたら面白いかも!という発想がお2人の中にありました。
蜃気楼に出会ったことで、大きな規模で実現させてみよう!と、
≪infinity~mirage≫の作品制作が行われました。
2021年の展示会でも、作品が展示されていました!
今回は、黒部市美術館と魚津埋没林博物館の共同プロジェクトとして、
再び設置されました!
≪infinity~mirage≫のアートを楽しむ方法、
まず一つは、科学の視点から楽しむです!
≪infinity~mirage≫の大きなオレンジのMは、
蜃気楼で違った形に見えることがあります。
蜃気楼について、以前ブログでもご紹介しましたが、
少しおさらいしましょう!
(前のブログはコチラ)
蜃気楼は、2つあります。
一つは上位蜃気楼で、
富山では、春の蜃気楼とも呼ばれています。
上位蜃気楼は海面近くの気温が低く、上空が暖かい空気の時に起こる、珍しい現象です。
景色が伸びたり、上側に反転したりしますよ!
上位蜃気楼が出ているときに、作品を見ると、
Mの文字が縦に伸びてみえます!
そして、もう一つが下位蜃気楼です。
海面近くが暖かく、上空が冷たい空気の時に起こります。
下位蜃気楼は、下側に反転し、景色が浮き上がったように見えます
この時に、≪infinity~mirage≫を見ると、
Mが反転して「∞」のマークに見えたり、
∞のマークがつぶれて、円が2つあるようなマークに見えたりします!
今からの時期、下位蜃気楼が増えるので、
∞マークが観測しやすいそうです!
私も、魚津埋没林博物館近くの海辺から、≪infinity~mirage≫を見てきました~!
魚津埋没林博物館で双眼鏡を借りました!
まず、海岸で立った状態でみると、
「M」の文字のみ見えました!
「あ~、今日は残念・・・蜃気楼は出なかったなぁと・・・」思っていたら、
一緒に観察に行った魚津埋没林博物館の学芸員さんに、
「水梨子さん!しゃがんで、Mの文字を見てみてください!」と言われました!
言われた通りに、しゃがんで低い視点から双眼鏡をのぞいてみると・・・
なんと、Mの文字が、少しぎゅっとつぶれた∞のマークに見えたんです!
これには、びっくり!
蜃気楼は、海面の温度と空気の温度に差があるときに、光の進む方向が変わって見えます!
海面近くのほうが、温度差があることがおおいそう!
なので、高い位置から見えなくても、
しゃがんで低い位置から見ると、∞のマークにみえることがありますよ~!
魚津埋没林博物館や黒部市美術館で双眼鏡を借りられますので、
ぜひ見に行ってみてくださいね~!
そして、≪infinity~mirage≫を楽しむ方法、
もう一つはアートの視点から見てみることです。
≪infinity~mirage≫は、自然を使ったアートです。
条件がそろえば、∞のマークになります。
ただ、∞のマークに見えるかどうかも自然次第です。
「どうして、自然を使ったアートを作ったんだろう」
「なんでMの文字だったんだろう」
「作者の方は、この作品にどんな思いをこめたんだろう」など、
作品をみて、いろんなことを考えてみるのも楽しいと思います!
また、外にあるアートなので、
晴れている日、雨の日、雪の日、曇りの日、寒い日など、
日によって見え方、感じ方が変わってくるかもしれません!
黒部市美術館の学芸員さんによると、
「アート=考えること」だそうです。
ぜひ、この≪infinity~mirage≫をいろんな角度でみて、
考えて、楽しんでくださいね~!
そして、≪infinity~mirage≫をもっと楽しむために、
謎解きスタンプラリーも開催中です!
魚津市と黒部市に8つの施設に暗号スタンプがあります。
全て集めて、ぜひ暗号を解読してみてくださいね!
暗号を解読し、魚津埋没林博物館、黒部市美術館、黒部市吉田科学館のいずれかの受付に報告すると、
オリジナルグッズ「ペーパー双眼鏡」がもらえます!
暗号を解くヒントは、≪infinity~mirage≫だそうです。
また、スタンプ5つでキーホルダーももらえますので、
チャレンジしてみてください!
私は、今5つスタンプ集めたので、
残りは期限までにゆっくり集めます!
他にも、Instagramにて≪infinity~mirage≫つぶやきフォトも行われています。
≪infinity~mirage≫をとった写真や、
ライブカメラの映像のスクショなど、
自分がみた≪infinity~mirage≫の写真をコメントともにInstagramにアップしてください!
投稿の時は、#infinitymirageを付けてくださいね!
投稿してくれた方の中から、抽選で5名様に≪infinity~mirage≫のキーホルダーがあたります。
科学の視点からも、アートの視点からも楽しめるプロジェクトになっています。
今回、蜃気楼をみられたことも嬉しかったですし、
自分の中で、この作品にはどんな思いが詰まっているんだろうと考えるのも楽しかったです!
ぜひ、色々な季節に、様々な場所から、
≪infinity~mirage≫を楽しんでくださいね~!
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≪infinity~mirage≫プロジェクト
期間 来年3月15日(金)まで(すべてのイベント)
イベント内容 作品展示、スタンプラリー、つぶやきフォト、作品のライブ配信
詳しくは、HPをご確認ください。
*双眼鏡は、魚津埋没林博物館か黒部市美術館で借りることができます。
*スタンプラリーは、施設によって休館日が違いますのでご注意ください。
*ライブカメラの映像は、コチラから。
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