朝日町ふるさと美術館
2023年8月14日
お盆休みも中盤ですね~!
いかがお過ごしでしょうか。
明日から台風の影響でお天気崩れる予報が出ていますので、
お気を付けください!
さて、先週のSTEP!では、7月に移転オープンした、
「朝日町ふるさと美術館」をご紹介しました!
朝日町ふるさと美術館は、平成3年にできた美術館です。
朝日町にゆかりのある作家さんの作品を展示しています。
今年の7月7日に、旧なないろ館の場所に、
移転オープンしました!
移転オープンしたことで、
展示スペースが1.5倍にひろがりました!
また、展示室も2室から3室になったため、
常設展と企画展が同時に行えるようになりました!
そして、現在は子供からおじいちゃんおばあちゃんまで3世代で楽しめる特別展「kosei komatsu exhibition 光と影のモビール 現象する歌」が行われています。
2014年に開催された特別展にも出店していたモビールアート作家小松宏誠さんの展示です。
今回は、インスタレーションという形式で展示が行われています。
インスタレーションとは、空間的に配置された作品を鑑賞することで、
展示空間全体が、一つの作品になっています!
作品を鑑賞するのではなく、作品を体験するという表現がぴったりくるかもしれません!
展示室の空間に合わせて、作品を仕上げ展示しているので、
本当にここでしか体験できない展示になっています。
今回、学芸員の島 瑞穂さんに解説を聞きながら、作品をみてきたんですが、
どこか不思議で、ぐっと作品に引き込まれるような感覚がありました。
小松さんの作品は、浮遊を原点として、空間を彩るモビールや羽根を使った立体的なものが多く、風に吹かれて揺れ、光が当たりきらめき、引き込まれます。
まず、展示室にはいって目に飛び込んでくるのは、
円盤が天井からつるされ、くるくると回っている「雨のうた」という作品です。
円盤の大きさはバラバラですが、絶対に他の円盤とぶつからないようになっているそう!
モーターで回っていて、早く回転しているときもあれば、
ゆっくり回転しているときもあります。
円盤がゆっくりと回っている様子をぼーっと見ていられるそんな作品です。
また、影をみていると、どうやって回っているかがよくわかります。
そして、奥に進むとガチョウの羽でできたシャンデリアがあります!
真っ白なガチョウの羽がふわふわと浮いているようで、
とっても美しかったです!
影もゆらゆらと揺れてきれいでした!
他にも、影を最大限に生かした作品があります。
それは、「森の夢を」という、小さな家の中に蝶々が止まっている作品です。
蝶々がゆったりと羽を動かしながら、壁に泊まって休んでいるんですが、
よーく見てみると、実在している羽は一枚だけなんです!
家の中央でライトが揺れていて、
光が当たってできる影で、蝶々がゆったりと羽を動かしているように見えます!
最初は、蝶々の羽がしっかり作られていて、動いているのかな?と思ったので、
影を利用していると知ってびっくりしました!
また、空間展示のほかに、平面で展示されているものもあります!
小松宏誠さんと石渡愛子さんの作品で、実際の蜘蛛の巣を使った作品です!
2014年の特別展で石渡愛子さんが朝日町に来たとき、
蜘蛛の巣を見つけたそうなんです!
田舎では、蜘蛛の巣はどこにでもあるし、見つけたら払ってしまいますよね。
ただ、この時石渡さんは蜘蛛の巣を魅力的に感じたそうで、
そーっと採取していたんだそう!
実際に、当時朝日町でとった蜘蛛の巣が作品として、展示されています。
その後、小松さんとともに、蜘蛛の巣に色を付けたりしながら、
宇宙や空などを表現するようになったそうです。
5作品展示されていて、どれもコレ本当に本物の蜘蛛の巣なの?と思ってしまうほど、
綺麗でした!
蜘蛛の巣なのに蜘蛛の巣じゃないような、不思議と引き込まれる作品でした。
そして、もう一つの展示室に移ると、一つの作品で一部屋全部の空間を使った作品「海のモビール」があります。
2700ものきらめくモビールが、天井からつるされています。
海の波のようにも見えるし、展示の下に入ると、海の中に潜ったような・・・
見る角度によって、見る人によって、見え方が変わる不思議な作品です。
子供たちは、床に寝っ転がって作品を楽しんだりしているそう!
また、影を見てみると、魚が泳いでいるようにもみえました!
人によって感じ方が変わってくると思いますので、
感想を伝えあいながら見てみるのもおすすめです!
今、ご紹介したほかにもたくさんの作品が展示されています!
また、展示室に流れている音はサウンドアーティストのsawakoさんが収録した朝日町の自然の音です!
作品とともに音にも注目してみてくださいね。
また、特別展のほかには、館蔵品企画展として「竹久夢二展 夢二式美人を中心に」も開催中です。
朝日町にゆかりのある竹久夢二の作品がそろっています。
ぜひ、合わせてお楽しみください!
また、朝日町ふるさと美術館の隣にはカフェや、公園、陶芸体験教室、不動寺遺跡などがあり、
一日楽しめるエリアとなっていますよ~!
今回のインスタレーションをテーマにした小松さんの作品みてきましたが、
幻想的な空間で、癒されました。
今回は、今年7月に移転オープンした朝日町ふるさと美術館をご紹介しました!
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朝日町ふるさと美術館
場所 朝日町横水(旧なないろ館)
開館時間 午前9時30分から午後4時30分まで
(最終入館午後4時まで)
休館日 火曜日
2つの展示の観覧料 大人600円、小中高生200円
竹下夢二展のみの観覧料 大人300円、小中高生200円
「光と影のモビール 現象する歌」 9月10日まで。
朝日町ふるさと美術館のHPはコチラ。
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