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竹内源蔵記念館

2023年2月20日

2月18日(土)は、大阪城ホールでLIVESDD2023が開催されました!

全国こども書道コンクールの最優秀賞の子どもたちのサポートのため、

私も出演させていただきました!

飲酒運転撲滅に向けて、ハキハキと発表してくれました!

3月5日(日)の午後7時から、特別番組が放送されますので、

そちらもぜひお聴きください!

また、放送直前にLIVESDD2023の様子もブログにアップしますのでお楽しみに!

 

 

さて、先週のSTEP!では、射水市小杉にある「竹内源蔵記念館」をご紹介しました。

 

まず、「鏝絵」という芸術は知っていますか。

鏝絵とは、漆喰彫刻と言われています!

建物の壁をつくる左官職人が鏝で漆喰を盛り上げてつくる浮き彫り細工のことです。

昔から、射水市小杉エリアは、左官業が発達していました。

江戸時代以降、土蔵造りの建物が増えて、

鏝絵でその建物を彩るようになったと言われています。

 

鏝絵の材料は、漆喰です!

漆喰は、石灰、牡蠣殻の灰、砂、ふのりなどの海藻をまぜ、

麻やワラを臼でついた「すさ」を練りこみ粘土状にしたものです。

 

この漆喰は、職人さんによって混ぜるものが少し変わったそうです。

 

そんな左官業が発達した小杉で明治から昭和初期に活躍したのが、

竹内源蔵という職人でした。

 

竹内源蔵さんの父勘吉さんも左官職人で、若い職人に技術を指導していました。

左官職人一家に生まれた、竹内源蔵は、絵心や芸術的感覚に優れていて、

富山県内だけでなく、日本全国、そして中国でも左官職人として活躍しました!

 

そんな竹内源蔵さんの作品を各地から集め、展示しているのが、

竹内源蔵記念館です。

 

竹内源蔵記念館に入って、目に飛び込んでくるのが、

国内最大級の鏝絵と言われている「双龍」という作品です。

全長17,5M、幅1Mの大作です!

2頭の龍が、今にも動き出しそうな作品です!

かなり大きいので、全体をカメラに収めることができませんでした(笑)

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竹内源蔵の作品は、豪かいでダイナミックな造形が特長です!

当時20代だった竹内源蔵は、およそ3年かけて、

この作品を作ったと言われています!

 

この作品は、もともと砺波市宮森新の旧家の蔵にあったものです。

一般の家庭の蔵に、こんな立派な作品があったなんてびっくりですよね!

蔵の劣化が進み、保存が難しくなったということで、

平成24年に竹内源蔵記念館に寄付されました。

 

砺波から運ぶのも一苦労だったそうです。

まず、鏝絵を傷つけないように、重機が使えない!

そして、土蔵を壊さずに、鏝絵だけ切り離す作業

作品もかなり重いので、運び出すのも大変だったそうです。

無事、移設されたあとは、ベテランの左官職人によって修復作業が行われました。

 

2階にも、竹内源蔵の作品があります。

どの作品も豪快で迫力がありますよ!

私が驚いた作品は、鶴と雲という作品です。

旧小杉町の医薬品会社の事務所にあった鏝絵です。

なんと壁ではなく、板張りの天井に鏝絵が作られています!

びっくりですよね!

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優雅に舞う鶴は、とっても美しいですよ!

 

そして、もう一つ見どころがあります!

実は、竹内源蔵記念館は、旧小杉町役場です。

国登録有形文化財に指定されている建物です。

2階の展示室は、議場として使われていました。

議場には、昭和9年に竹内源蔵が鳳凰という作品を手がけました。

当時のまま、場所を変えず残る作品です!

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細部までこだわって作られた鳳凰、そしてアーチ状の鏝絵装飾が見どころですよ!

 

他にも、竹内源蔵が使っていた鏝とへらの展示もありますので、

じっくりとご覧になってみてくださいね。

 

そして、竹内源蔵記念館では、鏝絵体験教室もあります。

鏝絵制作体験、ミニ鏝絵制作体験、型抜き鏝絵制作体験の3つです。

オススメは、型抜き鏝絵制作体験です。

30分から1時間ほどで、体験できます!

型抜き鏝絵は、漆喰ではなく、漆喰ににた聚楽と呼ばれる土を使います。

あらかじめ絵柄を切り抜いた型を、

木枠に充てて、聚楽と呼ばれる土を塗り込んでいく体験です。

イメージとしては、塗り絵に似た感じです!

 

私も実際に体験してきました!

まずは、どの絵柄にするか選びます!

私は、クッションの上でくつろぐ猫ちゃんを選びました。

 

選んだら、型を木枠に貼ります。

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そして、色とりどりの聚楽を、

こてを使って塗り込んでいきますよ!

こては、バターナイフに似ています。

 

こてに聚楽をとって、塗っていくんですが、

ちょっと難しかったです。

こての先だけつかうと、うまく聚楽が広がらないので、

全体を使って、押し込みながら塗るのがいいそうです!

 

慣れてくると、本当に楽しかったです!

夢中になれます!

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全て塗り終わったら、型紙を外して、

ドライヤーで乾かして完成です!

 

塗ったところが、少し盛り上がって、

普通の絵よりも立体感がありました!

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私は、ちょっと聚楽を付けすぎて、一部だけザラザラになってしまいた(笑)

気軽に盛り上げ作る鏝絵を楽しめますよ!

 

私が体験したときは、型抜き鏝絵の常連さんもいらっしゃっていました!

色をグラデーションにつけたり、難しい作品に挑戦していました。

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月に一回1年半ほど続けているということで、「夢中に夢中になれる!」とおっしゃっていました。

毎回なんの作品にしようか悩むのが楽しいそうです!

 

私も、もう一回体験したいなぁと思いました。

ぜひ、みなさんも体験しに行ってみてくださいね。

体験の値段は、作品によりますが500円から800円ほどです。

お電話での予約になります。

 

また、本格的な鏝絵制作体験は、制作に2・3日かかりますので、

まずはお問合せしてみてくださいね。

 

今回、初めて鏝絵をみましたが、豪快だけど繊細な作品に目を奪われました。

ぜひ、射水市小杉にある竹内源蔵記念館に行ってみてくださいね。

 

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竹内源蔵記念館

営業時間 午前9時から午後5時まで(最終入館4時30分まで)

休館日 月曜日(月曜が祝日の場合は、翌日)

観覧料 無料

鏝絵体験教室 要予約

電話番号 0766―55―3288

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mizunashi 1:41 PM