青森の郷土料理『かっけ』
2024年1月19日
今日のSTEP!では、私の地元青森の冬に食べたい名物をご紹介しました!
青森というと、やっぱり『りんご』のイメージが強いですよね。
あとは、先週の放送でも話題にあがった『せんべい汁』や、
B級グルメで行くと、『十和田のバラ焼き』だったりも有名ですかね!
最近、周りの方から、「お土産でもらったせんべい汁を食べたんだけど、
せんべいがしなっとして、汁が染み込んで、美味しかった!」と感想をいただきました。
私は、残念ながらいけなかったんですけど、
高岡なべ祭りでもせんべい汁の提供があったということで、
ラジオを聴いている方の中にも食べたよ~!という方もいらっしゃるかもしれませんね!
そして、今日ご紹介するのは、『かっけ』と呼ばれる郷土料理です。
せんべいと同様に、小麦粉を使ったものになります!
『かっけ』という名前を聞いても、
知らない人からすると、どんな料理かイメージが付かないですよね(笑)
かっけは、小麦粉と塩、そして水を混ぜてつくる料理です。
生地の厚さは、3㎜から5㎜ほどとかなり薄いです!
この薄めの生地を、二等辺三角形に切り、
昆布などで出汁をとったお鍋でサッとゆでます!
そして、ゆであがったら、
ニンニク味噌やねぎ味噌をつけていただく料理となっています。
私の実家では、出汁をとったお鍋に、
大根やお豆腐、ちくわなどをいれて、
そこにかっけをしゃぶしゃぶするような形でサッとゆでて食べていました。
表面はつるっと、噛むともちっとした食感が癖になります!
寒い時期に、にんにく味噌をつけて食べるので、
体も温まります~!
小さいころは、ニンニクがあまり得意ではなかったので、
ねぎ味噌も作ってもらていました!
すり鉢で、みじん切りにしたネギを軽くすりつぶし、
みそ、みりんをいれた特製味噌です!
この味噌が大好きでした!
今は、ニンニク味噌も好きです!
私の家では、小麦粉でつくるかっけ、通称『麦かっけ』が定番だったんですが、
そば粉で作る『そばかっけ』もあります。
そばかっけのほうが少しだけ生地が固めで、
食べ応えがありました。
かっけは、青森県の南部地方、また岩手県北部で食べられている郷土料理です。
もともと南部地方、冬はかなり冷え込み、江戸時代は何度も飢饉に見舞われていたそうです。
そのため、麦などの雑穀を工夫して食べる郷土料理が生まれたと言われています。
かっけに限らず、せんべいもそうですし、
『ひっつみ』というすいとんのような料理もあります。
また、『かっけ』の起源ですが、
昔、南部藩のお殿様が『そば』を食べたところ、大変気に入って、
『このような美味しいものは、庶民は食べてはいけない』とご法度にしました。
そのため、街の人たちは、蕎麦を作るときに出る切れ端を練り、
三角に切ってゆでて、味噌をつけて食べたと言われています。
これが、『かっけ』の始まりです。
また、『かっけ』と呼ばれるようになったのは、2つの説があります。
一つは、方言でかっけというのは、『端っこ』のいみなので、
『かっけ』という名前になったという説。
もう一つは、『これ、食べろ!』という意味の方言、『かぁ、け!』から、名前が付けられたという説です。
また、一部の地域では、『かっけ』のことを、『つつけ』と言います!
私の家は、市販の『かっけ』を買って食べていましたが、
自分のお家で作っている方もいましたね~!
調べてみたら、インターネットでも販売しているお店もありました!
インターネットでは、『青森 かっけ』もしくは、『つつけ』で調べると、
いろいろ出てくると思います!
私も、かっけの話をしていたら、
久しぶりに食べたくなってきました~!
気になった方は、ぜひ、青森の郷土料理『かっけ』食べてみてくださいね~!
今回は、青森県南部地方の郷土料理『かっけ』をご紹介しました!
*かっけについて紹介している青森県のサイトはコチラ。